第四十章 光の先に
「起きて下さい、朝ですよ❤」
甘い吐息と共に目を覚ます。
「ん、おはよ」
エプロン姿のエミナが俺を起こしに来た。
俺はそれに答えて、朝食を取る。
あれ以来エミナと俺は一緒に暮らす事になった。なんというか、成行き?
「それで、ユウ君。今日はどうするの?」
「う~ん・・・どうしよう・・・」
朝食のパスタを口の中に詰め込む。
「ならさっ!シュリ遺跡行かない?」
「何それ?」
「知らないの?アセン島にある遺跡だって。結構昔の遺跡で、ラグナロクが起きる前からあったんだって。つまり、千年以上前になるね」
「ふ~ん、そんなとこがあったんだ。まあ、時間もあるし行ってみるか」
「うん!」
俺達はシュリ遺跡に着いた。
奇妙な模様が描かれた岩の柱を見ながら奥へと進む。これと言って面白そうな物は見つからなかった。
退屈そうな俺の表情を見て、エミナは言った。
「けどね、ここから月が綺麗に見えるんだよ?」
エミナに微笑まれながらそう言われ、
「っ・・・はあ、解ったよ。もうちょっとここにいよう」
「やった!」
エミナって、こういうの好きなんだっけな・・・。
「えっと・・・大古より封印されし・・・・己の・・・その神託から目を逸らす・・・」
何やら言っているが、邪魔をしたくないので放置。
数時間後。
「ふう、いや~楽しかった。ありがとね、付き合ってくれて」
「ま、まあな。俺も新発見ってやつかな」
「へえ、何を発見したの?」
エミナが頬を突っついて来る。
「別に、遺跡とかに来ると、お前ってそんな顔するんだな~と」
エミナは数秒してから顔を真っ赤にして、
「そ、そんな恥ずかしい事言わないで!」
「本心なんだけどな~」
と、遺跡の中心まで歩いた瞬間だった。遺跡が震え、地震が起こる。
「な、何だ!」
全部で七つある柱の模様が光り始めた。
そして、その光は俺やエミナを巻き込んで天高く放たれた。
「エミナ!手を!」
光の中で必死にエミナに手を差し出す。が、
「ユウ君!」
残り数センチの所でエミナは光の中に消えてた。
「エミナ!」
必死に叫ぶが、その声がエミナに届いたのかどうかは解らなかった。そして、俺も、光の中に消えていった。
目が覚めた。
そこには、赤をベースにした武装を施してる兵士と、白と青の美しいドレス装備と黒く長い髪を垂らした女性が地に伏せていた。
全員がこちらを見ている。
そして、俺はこう言った。
「えっと・・・どういう状況?」




