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ブレイク!  作者: ぞえ
39/77

第三十八章 聖剣

更新遅れてすみません

色々あって・・・・

「バカな・・・この聖剣が負けるなど・・・」

 

 後ろでラスクが聖剣を片手にうわ言のように言う。

 ありゃ、当分立ち直れそうにないな・・・。

 少しだけ同情しながら、教会を出ていこうとした時だった。


『聖剣が負けるなど。あってはならない!』


 まだ、言っているようだ。

 俺が後ろを振り返ると、そこにはラスクはいなかった。ラスクは怯えた様子で後ろに下がっていた。

 その視線の先には聖剣が宙に浮いていた。


『我が名は聖剣エクスカリバー。この絶対の力に負けはない!認めてはならない!』


 聖剣が光出した。誰も目を開けられない程、かなり眩しい光だった。


「くっ!」

 

 次に瞼を開けたその先には白をベースにした騎士が立っていた。


「人型に・・・なっただと・・・」


 ラスクが叫んだ。


『くっくくく、長きによる戦いの末、我は完全体へとなった。今、この時より全ての力を解放する!』


 光の波動が放出し、教会を吹き飛ばした。

 煙の中に立っていたのは聖剣だけだった。


「う・・・あいつを止めるのは、誰も・・・いない」

 

 ラスクが倒れながら言った。


「おいおい、誰も・・・何だって?」

 

 剣を抜き、壊れた入り口から教会に入る。

 黒いコートを羽織り、剣を聖剣に向ける。


「さて、お前をどうしようか?」

『今の攻撃でまだ立っていられるとはな。やるじゃないか』

「あっそ。それで?」

『殺す!』

 

 聖剣は大きくジャンプして斬りかかって来た。器用に避けて剣を振るう。

 

『ラァッ!』

 

 聖剣は体を回転させて、大きな斬撃を放った。それを後ろに受け流し、空いた腹に二発斬撃を食らわす。

 しかし、聖剣の鎧はかなり硬く、剣は弾かれていた。


「ちっ!」

『はっ!ただの剣が敵う筈がない!我は聖剣なのだ!!』

 

 下から光の柱が俺を貫いた。

 が、痛みはなかった。


『それは相手を拘束する技だ』


 う、動けない!これが目的か。どうする?次の一撃が来る。流石に直撃はマズいぞ!考えろ、考えろ、考えろ、他にある筈だ!

 そうこうしているうちに聖剣が剣を振りかざした。


『我が剣に宿りし精霊よ。我が声に力を貸したまえ!『エンドレス・シャイン』!』

 

 聖剣の剣から膨大な光の束が放たれる。


「くっ!」


 俺は横に避けようとしたが、


「ユウ君!」

 

 後ろにはエミナがいた。

 既に覚悟は決まっていた。


「ああああああああああああああああああああああああああっ!!」

 

 剣を盾にして光を抑える。

 何とかエミナには当たらなかった。

 剣はその光を抑えられる事はなく、徐々に亀裂が走った。


『破滅の光の中で消えろ!』


 更に光が強くなった。


「マズいぞ!」 

 

 ラスクが叫んだ。

 が、


『ふっ、所詮は人間。聖剣には勝てぬ』


 今一度地に足を付ける。


「まだだ!まだ終わらない。この心臓の鼓動が止まらない限り、この頭が生きる意味を失わない限り、俺自身が負けを認めない限り、決して負けない!!」

 

 剣を下から上へ振り払った。光は角度を変えて上空へと放たれた。


『バカな!我が攻撃が!』


 聖剣は今一度光の攻撃を仕掛けて来た。

 が、


「光にはやっぱり、闇だよな。『黒式・漆黒砲』!」

 

 俺の両手に黒い渦が作られ、巨大な大砲の形を形成する。

 俺が引き金を引くと、圧縮された闇の塊が光を貫いて聖剣に直撃する。


『がっ!』


 距離を詰める。


『何故だ!人間にこんな力が!!』

「人間が聖剣に勝てないって!誰が決めた!俺は大切な人を守る為に!何だってしてやる!」


 渾身の力を振り絞って聖剣を空中に吹き飛ばす。

 同時に、今まで俺を助けてくれていた剣が砕け散った。

 

 ありがとう。

 

 心でそう言うと、


「『摩天楼』!」


 聖剣の上に三重の魔法陣が出現する。一番上の魔法陣から光が放たれ、二つ目、三つ目と力が増していく。

 

『何故だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 聖剣はその全てを四散させた。地面に剣の先が突き刺さる。


「終わったの?」

「ああ、終わったんだ。本当に・・・」

 

 こうして、エミナと俺と聖剣を巻き込んだ結婚式は終わった。

 


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