表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレイク!  作者: ぞえ
34/77

第三十三章 明日に向かって


 ユウ君、あなたがいなくなって一年の時が過ぎました。

 あれから世界は大きく動き出し始めました。

 骸骨兵はオリビアに全滅させられ、各国は連合軍を作ってフィリスを落としました。没落した帝国は誰もいなくなりました。

 オリビアが骸骨兵に勝ったのは、あなたが半分以上倒してくれてからです。

 本当に感謝の気持ちしかありません。

 さて、ユウ君に伝える事はまだ、たくさんありますが、そろそろこの辺にしておきます。

 またね、ユウ君。




 私はそこまで書くとペンを置いた。


「ふう」


 息を吐いて服を着替える。

 そろそろ、仕事でも行こうかな・・・。

 私は『紅の星』のボードを見る。その中の依頼書を取って提出した。


「あれ?エミナ、仕事でも行くの?」


 フィアがやって来た。


「まあ、ね」

「それより、アリサも何とかしてやってよ」


 あれからアリサは部屋に閉じこもって、時たま依頼を受けて何処かに行ってしまう。けど、次第に元気を取り戻しつつある。

 この調子で行ってほしい。


 私はオリビアを出て、高原を歩き始めた。

 

「ユウ君・・・」


 時々思ってしまう。

 こう、一人になって考える時になると。彼の事を・・・。

 自分を犠牲にして私達を助けてくれた。

 好きだと言ってくれた。愛していると言ってくれた。


「やっぱり・・・」


 心の中にある言葉をもう一度呟いた。


「やっぱり、会いたいよ・・・ユウ君」


 一粒の涙が地面に落ちた。

 同時に風が起こり、私は不意に風の行く末を目で追った。体を百八十度反転させ、その視線の先に映ったのは・・・。




「何泣いてんだよ」




 そう、懐かしい声が聞こえた。

 私は震えた声で言った。


「なん・・・で・・・」

「あー、まあ。色々あったというか、これだけは言える」


 彼は息を吸い込んだ。


「生きて帰るって、約束しただろ?」


 流れ出した涙が止まらない。

 彼に向って駆け出した。強く抱きしめ、お互いを確かめ合った。


「ありがとう・・・生きててくれてありがとう・・・」

「ああ、心配かけたな・・・」


 もう、彼と離れないと私は誓った。

 そして、ユウ君と私の唇は重なった。

 お互いを求め合った。


「さあ、帰ろう」

「うん、私達の家へ」


 オリビアへ続く道は、まるで自分たちの人生のように見えた。


 歩みだしたその一歩は何処までも大きく、力強かった。


まだ、続きます~

自分的には第一部完

と、いったところですね。。。

今後とも応援よろしくお願いします\(゜ロ\)(/ロ゜)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ