第二十一章 午前〇時過ぎ
私、マリ・ウィルソンは学年の中でも割と上位の成績を誇る。
しかし、あのユウという特別講師の先生が来て、良い見せ場が出来なかった。
「ふう、何やってんだか。相手は先生でしょ?私~~~~~」
家に帰ってベットに寝転がるとその事ばっかり考えていた。
さっき街のお風呂に入ってきたせいか、それとも先生のせいかなのかは解らないがとにかく体が火照ってしょうがない。
「ふう」
まったく・・・しっかりするのよ!私!
私は何もなかったように眠りに落ちてしまった。
同時刻
俺は使い魔の連絡通りに夜の学校を徘徊していた。
使い魔の連絡だと、怪しい人物がうろついていたと来た。
俺はそいつを見つけ出し、今、後から追っている途中である。
俺が追っている影はどうやら体型から男のようで黒いフードを被っている。
周囲を警戒しながら学校の図書室に行く。その図書室の一番奥の棚の前に立った。その棚の真ん中の本を押した。
すると、本棚は少しだけズレ、扉のように後ろから通路が出て来た。
「・・・・」
「よし、誰もいないな・・・誰だ!」
男はこちらに振り向いた。
バレた?
俺は直ぐに棚に隠れる。一瞬とは言え、顔を見られたのかもしれない・・・。
「・・・誰だ!」
男は走ってこっちに来た。
ダメだ!バレた!そんなバレる様な事はしてないぞ!
俺は魔法を掛けて瞬速で図書室から出る。
男も俺の姿に気づいたのか、更に加速して来た。
「待て!」
男は更に加速する。
っ、俺より速いだと!
俺は仕方なく突き当たりの窓を打ち破って、外に出る。地面に着地した瞬間、
「『風速・二〇〇』」
俺の体は学校の敷地を一瞬で駆け抜ける。
後ろを見ると、男は窓からこちらを見ていた。
学校が見えなくなると、俺は宿屋まで急いだ。
「くっは~・・・」
「どうしたの?」
「いや、使い魔の連絡を受けて学校に侵入したんだが、敢え無く見つかってね」
「え!」
「顔は恐らく見られていない筈だ。しかし、逆に俺の追跡を見破るなんて、大した相手だ・・・」
「確かに、ユウ君の追跡を見破るなんて只野もじゃないね・・・まあ、それより今日は疲れたでしょ?取り合えず寝たら?」
「・・・そうだな。明日もあるし」
俺は電気を消してベットの中に潜りん込んだ。
「ん?」
俺は違和感に気づいてベットを覗き込んだ。
「何してんだ?」
「えへへへへへ、たまにはいいでしょ?」
「・・・はあ」
何だか疲れて相手にする気がなくなる。ていうか、抵抗する力がない。
「もう、勝手にしてくれ」
「ありがと♪」
エミナは後ろからギュッと抱きつく。
「ちょっ、お前!それはないだろ!」
「えー、いいと思ったのに」
「・・・はあ」
エミナは体を離す。
「速く寝ようぜ。明日は速いんだ」
「はーい」
俺は一応宿屋の周りに使い魔を配置し、眠った。
時間は、午前〇時を過ぎた所だった。
か、彼は一体何者なのでしょうか!




