15. ポテンシャル
あの夜から1週間が経過した。
最初はお互い意識しているせいでまともに会話もできなかった。特にアルマは会う度に逃げ隠れするほどだ...。
今のお互いが全く意識していないことはないが、少なくとも最初よりは良くなったことだろう。
話が変わるが俺たちは今ダンジョンの90階層に来ている。90階層はゆうなら中級の中の上位の冒険者が5人で潜るレベルだということだけ把握してもらおう。
つまり、こいつらは結構な手練とも言えるし見るものによっては化け物だろう。
それが分かりやすく露見しているのが、精魔師と付与術師としてのポテンシャルだろう。
◇◆◇◆◇
【付与術師】《レイ・イレイン》
付与術士の中位互換
【能 力】
付与効果 『魔力量によって変化する』
効果時間 『魔力の濃さで変化する』
並行構築数 『魔力総量×濃さ で変化する』
【精魔師】《アルマ・シャーロ》
各精霊を使う魔術師
【能 力】
魔法の約15倍の威力/魔素の約5倍の威力
精霊にも5つ階級が存在する
【精霊階級】
低級精霊/中級精霊/高級精霊/特級精霊/神級精霊
◇◆◇◆◇
「やっと精霊の階級上がったな!アルマ!」
「うん!おかげ様でねぇ〜!そっちも知らぬ間にスキル手に入れて(付与術師になった以外でも)余計に強くなったじゃんか〜!」
「まぁな!」
アルマの精霊階級が上がった...それは進歩でもあるがスタートでもある。低級精霊は精魔師なら誰でも使うことが可能だからだ。
そして今はスタート地点を出発し次の目標地点であった中級精霊へと階級が上がったという訳だ。
レイの方はというと新たにスキルを手に入れ、今まで以上に力を伸ばしている。スキルの取得事態特殊であり運が良かったとも言えるだろう。
何故なのか...それは、ペティが体を動かしたいらしく森に野放しにしていたところ、スキルの巻物を持ってきたからだ。
◇◆◇◆◇
人族 男 16歳
【付与術師】 レイ・イレイン
【魔力総量】 SSSS/#####
【能 力】 自己治癒 剣豪 収納 強靭魔化
【権 能】 アグラクト
【称 号】 魔物を牛耳る者
◇ ◇ ◇
【アグラクト】
互いに合意の上での契約《従属関係》
【魔物を牛耳る者】
主と魔物・魔物同士でのテレパシーが行える
◇ ◇ ◇
【従属生物】『5』
《ペティ》 闇神獣化
《ポルマ》 彗眼
《メイア》 秘書官
《パルネス》 先導者
《パペル》 脳核
《クリオネ》 獣剣魔
◇ ◇ ◇
【付与術師】
付与術士の中位互換
【能 力】
付与効果 『魔力量によって変化する』
効果時間 『魔力の濃さで変化する』
並行構築数 『魔力総量×濃さ で変化する』
◇◆◇◆◇
【強靭魔化】
魔の強化で威力やスピードなどが上がる
体内にある魔力を使用し強化する
使用魔力量で効果が変化する
◇◆◇◆◇
強靭魔化...恐らく知れ渡っていないスキル。もしくは、俺が人類で初めて手にするスキルなのかもしれない。
「レ、レイ?きょ、今日さ...そ、そっちの部屋い、行ってもいい?」
「あ、ああ。いいぞ...」
「良かった!一緒に寝たかったんだよね!この一週間はギスギスしてたし、一緒にいれたのダンジョン探索の最中だけだったから!」
「あ、ああそういうことか...良かった...」
「ん?なんか言った?レイ...?」
「いや、なんでもないよ...」
90階層にはモンスターハウスが存在する。魔物も以前の階層以上に強くなっており、数も増えている。
その後の俺たちはそこでスキルの熟練度をあげるのと、連携に磨きをかけることにした。
「アルマ!こっちにジャブマが3対いる!左の対処は任せた!《筋力増強》《俊敏性上昇》《思考高速化》!」
「はいよ〜!終焉!」
「覇舞炎舞!」
3対のジャブマ...ジャイアントブラックベア を倒したあときた強敵かつ大量の魔物を相手にし続けた。
1時間ほど経つと魔物の数がちらほら程度になったため、そのままボス部屋へと行くことにした。
「レイ!あたしたちってもしかした結構強者?」
「上には上がいるが、まぁそう言っても差支えは無い程度には強くなったな!」
「だよね〜!まぁ、それもこれもペティとかの魔物のおかげなんだけどさぁ〜!あたし達もそれなりに戦えてるもんね〜」
そうなのだ。俺たちはなるべく怪我やの確率を減らすべくペティやメイアたちの力を借りつつ攻略している。
今日みたいに俺とアルマだけで戦うこともあるが、基本的には安全に気をつけた戦い方をしているのだ。
「そうだな、俺たちも2人だけで85階層は攻略しているわけだしな...だが、気を抜くなよ!」
「分かってるって!こないだみたいなことは絶対したくないし...思い出しただけでもひやひやするよ〜!」
3日ほど前に80階層の攻略をしていたときのことだ。
アルマが調子に乗り、手を抜いた索敵をしていたおかげで魔物に四方八方囲まれる自体になったのだ。
俺がなんとかカバーしたり、ペティを呼んだりで何とかなりはしたものの危ないところだったのだ。
アルマに至っては、死にはしないものの頭に敵の爪がかすり怪我をしたのだから...。
「ボス戦は特に気をつけてくれよ!何が起こるか分かってるわけじゃないんだからな!」
「うん...安全確認!しっかり!」
「とりあえず、ボス戦の前に憩いの場で休憩してから行こうか!」
「は〜い!やっと休憩だぁ〜!つ〜か〜れ〜た〜!」
憩いの場は5階層ごとに設置されている。
もしくは、モンスターハウスがある階層にありボス部屋の前にあることが基本である。
そこでは、純度が高く体が急速に休まるような魔素が散乱していて身体だけでなく心まで休まるようになっている。
ここでは、魔物にとっては逆効果なため入ってくることは、まずない。
ペティのような人間と親しんでいる魔物は何故なのか知らないが入っても人間と同じような効果を得るようになっているっぽかった。
スースースー...
隣から寝息のようなモノが聞こえたため見てみるとそこには、俺の方に寄りかかるようにしてアルマが寝ていた。
「ダンジョンでこんな呑気に寝てんのお前だけだな...きっと...」
その後、俺も眠くなり一緒になって寝てしまった。
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