38-3
「絶対ゆるさないってことは、ゆるすってこと?」
畑に居たらしいワンコロが鎌を持って言った。
俺の叫び声を聞いてやってきたらしい。
「絶対って言ったら絶対だ。」
俺は腕組みをして答える。
「えー?
でもこの前絶対はないよって教えてくれてやっぱり絶対はなかったよ?」
ってワンコロが言っている。
そんなことを言ったような覚えはあるが、それとこれとは別だ。
「あいつに魔法で頭を焦がされそうになったからな。
普通は許さんだろう。」
ワンコロが首を|ひねって、うーんって言っている。
「|あたま焦げちゃったらどうなるの?」
俺は、めちゃくちゃ怖い顔を作ってひどいことなんだぞって教えるつもりで答えた。
「普通は死ぬ。」
えっ?と目を見開いてワンコロは驚いた。
「ころ……、」
皆まで言うなと、ワンコロの言葉を遮る。
「そんな悪い言葉を使っては品がない。
お空の|お星様にされそうになったとでも言ってくれ。」
ワンコロがしっぽを振りながら、そうだよね!お星さまになるもんね!と言ってくれた。
危ない言葉はワンコロの教育上良くないからな。セーフ。セーフ。
ワンコロとお話しするとなんだか和んじゃうよなー。
いままで怒りで震えていた身体も落ちついてきた。
「多分、いままでの態度を見ると不満があったのは俺にだけだと思う。
だから気を付けるのは俺だけで良いと思う。
あいつと俺のタイマン勝負だからな。
あいつを見つけてもお前らは仲良くしてやってくれ。」
なにがあいつの気に障ったかわからんが、俺とあいつの問題だ。
もしもあいつがまた攻撃してきたらこんどは思い知らせてやる!




