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35-1

魔法(まほう)練習(れんしゅう)をするときは、ナーガちゃんと一緒(いっしょ)にすると()めている。

今日(きょう)もナーガちゃんのところに行こうと(おも)っていたら、(仮)(カッコかり)さんがついて行きたいと言った。

だから今日(きょう)(仮)(カッコかり)さんと一緒(いっしょ)徒歩(とほ)(みずうみ)()かっている。

「ロッテちゃんは、なんで魔術師(まじゅつし)になろうと(おも)ったの?

まさか、カイ君に(あこが)れてとか?」

(仮)(カッコかり)さんの言葉(ことば)に私の(かお)(あつ)くなる。

もつれる(した)(仮)(カッコかり)さんの言葉(ことば)に私は(こた)えた。

「カ、カイさんのせいとかじゃなくって。

あ、あの、おばあちゃんが、おばあちゃんが魔術師(まじゅつし)になるといいかもって言ってくれて。」

私は(ひと)深呼吸(しんこきゅう)をした。

「私、(ちい)さいころから上手(うま)出来(でき)ないことが(おお)くって。

ちゃんとやっているつもりなのに(へん)なことになっちゃって。

だから、おばあちゃんが。

魔術師(まじゅつし)()わり(もの)(おお)いから、ちょっと()わっていても大丈夫(だいじょうぶ)だよって(おし)えてくれて。

おばあちゃんも魔術師(まじゅつし)()わり(もの)って言われているって(おし)えてくれたから、私も大丈夫(だいじょうぶ)かなって(おも)って。

……です。」

上手(うま)(つた)わったかな?

途中(とちゅう)からうつむきながら(こた)えていた私は、そっと(仮)(カッコかり)さんの(かお)をのぞき()む。

魔術師(まじゅつし)()わり(もの)か。

ロッテちゃんのおばあちゃんはすごい人だね!」

(仮)(カッコかり)さんはくすくす(かた)()らして大笑(おおわら)いしている。

ひとしきり(わら)った(あと)(仮)(カッコかり)さんは(おお)きく(いき)()()むと(おも)いっきり()()した。

「僕も魔術師(まじゅつし)だったんだよ、(むかし)ね。

(たし)かに僕も彼女(かのじょ)()わり(もの)って言われていた。

ロッテちゃんのおばあちゃんは最高(さいこう)だね!」

僕の彼女(かのじょ)はね、何もないところを見て誰かと会話(かいわ)したりするんだよ嫉妬(しっと)しちゃうよね、と(仮)(カッコかり)さんは真剣(しんけん)(かお)(かた)っている。

(仮)(カッコかり)さんは彼女(かのじょ)さんのことが大好(だいす)きなんですね!

結婚(けっこん)予定(よてい)はありますか?」

なんだか(うれ)しくなってほっぺが(ゆる)んでしまう。

(仮)(カッコかり)さんがニコニコと(わら)いながら、

彼女(かのじょ)にプロポーズするつもりで指輪(ゆびわ)を今(つく)っているんだけれど、これが(むずか)しくってね!

あの宝石(ほうせき)はカットがすごく(むずか)しいんだ。

彼女(かのじょ)は自分で(つく)るって、きっと言うんだろうけれど。

やっぱり(おとこ)としては自分で(つく)ってあげたいよね!」

彼女(かのじょ)()れ屋さんだから自分から指輪(ゆびわ)()しいなんて言えないかわいい子なんだよね、って(仮)(カッコかり)さんが言う。

いつか()わせて下さいね、なんて言いながら私たちはナーガちゃんのところに()かった。

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