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リビングには皆がそろっていた。
つまりはケサランと杉玉と(仮)が御対面したということだ。
遅かった。
しゃべる白い綿毛としゃべる葉っぱの玉に(仮)は興味津々だ。
俺も同じ立場だったら興味津々だろう。
ナーガはいるが武御名方様は居ない。
ワンコロ曰く、さんごくいちのつまがごきげんななめで行けないそうだ。
美人って言葉を入れないといろいろ誤解を招きそう。
俺はキッチンに居るロボ丸に、今日の料理の詰め合わせと女子の好きそうなスイーツを武御名方様に贈るように伝える。
俺はどうやって誤魔化そうかとリビングのソファに座った。
とりあえず、ナーガが神様だということはバレていないようだ。
俺が頭を抱えていると、(仮)が口元だけ笑みを浮かべながらこちらを向いて言った。
「カイ君は人脈?がすごいね!
この子達もナーガちゃんも神様かそれに近しいものだろ?
幸運が強すぎていつか神殺しとかしちゃうんじゃないの?」
こいつ、誉めてない。
嫌味な奴だ。
言い返したい気持ちをぐっとこらえて、俺は(仮)に言った。
「俺が幸運なんじゃなくて、ロッテが幸運なんだ。
ロッテに迷惑が掛かるから誰にも言うなよ。」
と、(仮)に釘を刺す。
(仮)がなにかを言おうとしたその時に、ロボ丸が料理を持ってリビングにやってきた。
「今日はパーティですので皆さんの好きなものをご用意いたしました。
たくさん作りましたので存分にお召し上がりください。」
テーブルの上に料理を並べると、ロッテとナーガの前にだけ白いプリンのようなものを置いた。
「女子の皆さまにはスペシャルスイーツでございます。
こちらは麹の甘みを生かしたお砂糖不使用の甘酒のプディングでございます。
ご賞味ください。」
ロボ丸がペコリとお辞儀をした。
ずるいずるいとワンコロとケサランがぶぅぶぅ言う。
男性方には食後に日本酒をしっかり効かせた大人のスイーツをご準備しております、とロボ丸が返す。
多分、武御名方様の奥様用に作ったスイーツなんだろう。
ここは俺に任せてロボ丸は武御名方様に届けに行ってくれ、とこっそり伝えた。




