26-2
俺は安堵のため息を吐いた。
安心した俺は店のドアにカギをかけてもらい、俺たちはリビングのソファに深く腰を掛けた。
あいつはなんだったのか?ワンコロとロボ丸に尋ねた。
「あいつは僕のこと変って言った。
あいつの方が変なのに!」
と、ワンコロはあいつの動きの真似をする。
それじゃロボットダンスだぞ、とワンコロに言ったらロボ丸がプリプリ怒る。
「私致しません。」
とロボ丸が変な動きをする。
多分、あいつの真似なんだろうがなにかが違う。
あいつは生きているのか死んでいるのか分からない、生気が感じられなかった。
思出してぞくっと背筋に悪寒が走る。
動きよりも気配が、まるで死者の国から蘇ったような……。
どんっ!
俺に覆い被さるようにロッテが現れた。
「きゃぁ、御免なさい。
おうちのカギが閉まっていたから転移したら失敗しちゃってカイさんの上に乗っちゃって御免なさい!」
慌てて言訳が雑になっているロッテを持上げて俺の膝からソファへ降ろす。
柔らかくていい匂いがした。
おっと、変態みたいになっているかもしれないから気を付けないと。
いい大人だしこんなハプニングぐらい一個や二個経験した風を装わなければ。
俺にだって女性に抱き着かれた経験なんて何度もありますよ。
例えば師匠とか、おばあちゃんとか。
お母さんはなかったかな。
あれ?全部小さい時の記憶だぞ。
しかも師匠のは、抱き着かれるというよりも抱き抱えられていたし。
ワニ型魔獣を退治する依頼の時だった。
絶対ゆっくり動くだろうとなめていたらものすごい速度で襲ってきた。
動けなかった俺に師匠が飛び着いて避け、そのまま抱えられた。
抱えられながら俺が魔法を放ちワニ型魔獣を退治した。
あの時に絶対なんてないと思った。
俺が女性に抱き着かれるなんて恥ずかしい経験も小さい頃は|たくさんあったけどな。
ロッテの顔を見ると落ちついたようだ。
俺は|ホッとした。
「おい、皆。
|まったく、変なのが来たと思ったらまた変なのが来やがった。
|また可笑しい話になりそうだぜ。」
小声でワンコロが呟いた。
|さてと……。
話は戻って、|ゴーストのような男は誰だったんだ?
疑問が増えて俺はまた深く考えた。




