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25-1

「それで、ロッテちゃんはどうしたんでありんすか?」

ナーガちゃんが()いてくる。

私はナーガちゃんととっても仲良くなって、今ではお(たが)いを「ちゃん」づけで()()う仲。

今は大きな(みずうみ)湖畔(こはん)(いわ)に二人で(なら)んで(すわ)って綺麗(きれい)湖水(こすい)に両足を(ひた)している。

私は湖面(こめん)をチャプチャプ両足で()らしながら、ワンコロが私のお(かお)にチャーシューを()ばしてべったり()()いた時のお(はなし)をする。

「お(はし)上手(うま)(にぎ)れないからだよってフォークをおすすめしたの。

そしたら、ワンコロが意地(いじ)になっちゃってね。

僕だってできるもん!って頑張(がんば)ってラーメンを()べるもんだから、メンマがカイさんの(あたま)()っちゃって。

(めん)もスープに()ちる(たび)にあちこちにスープが()んじゃって!

なのにロボ丸はケサランちゃんを誘導(ゆうどう)して綺麗(きれい)()けるからケサランちゃんが茶色(ちゃいろ)になっちゃって!

それを()(すぎ)ちゃんがケサランちゃんの真似(まね)をしてテーブルの(うえ)()んだスープを綺麗(きれい)()うからワンコロはいろんなところを(よご)していることに()()かないみたいでね。

結局(けっきょく)綺麗(きれい)()べられていると(おも)っているみたいで、そのままお(かお)をスープでベタベタにしながら()べてたの。

すごくかわいくって写真(しゃしん)()っちゃった!」

とナーガちゃんにスープでベタベタになったワンコロの写真(しゃしん)(わた)す。

ナーガちゃんは、今、私たちのおうちへの出入(でい)りを(ひか)えている。

ナーガちゃんがおうちに来ると、カイさんの(うご)きがカクカクロボットみたいになるし、ワンコロも元気(げんき)がちょっとだけなくなるみたい。

ナーガちゃんが()きにくうござりんす、と(かな)しい笑顔(えがお)(わら)っていた。

二人とも、ナーガちゃんが美人(びじん)さんでグラマラスな身体(からだ)をしているから緊張(きんちょう)しているだけだと(おも)う。

こんな素敵(すてき)なナーガちゃんを()きにならない人はいないと(おも)う。

だからカイさんがナーガちゃんを()きだったとしても。

でも、私はナーガちゃんの親友(しんゆう)だからナーガちゃんを応援(おうえん)したい。

「私、ナーガちゃんのことお友達(ともだち)って(おも)ってもいいかな?」

()ずかしくて(かお)()せてしまう。

(かお)(まわ)りが(あつ)くなっているのを(かん)じる。

私はナーガちゃんを親友(しんゆう)だと(おも)っているけれど、ナーガちゃんは神様(かみさま)だからお友達(ともだち)とも(おも)っていないかもしれない。

そっとやさしく(かた)()れられた。

そのまま身体(からだ)がナーガちゃんに()()せられる。

私はすっぽりとナーガちゃんの(うで)の中に(おさ)まっていた。

「もちろんでありんす。

親友(しんゆう)(おも)ってやすよ。」

自然(しぜん)()みがこぼれてくる。

ほっとしたような、(こころ)(はず)むような、(むね)がきゅぅっとなるような、そんな(かん)じがした。

私はもぞもぞと身体(からだ)(うご)かし、ナーガちゃんの身体(からだ)をそっとやさしく()きしめ(かえ)す。

「じゃあ、大親友(だいしんゆう)には今度(こんど)ワンコロの(かたな)()るカッコいい写真(しゃしん)()ってくるね!」

(うご)きが(はや)すぎて写真(しゃしん)(おさ)められないって()っていたじゃないでありんすよ、とコロコロと(わら)(こえ)(あたま)(うえ)()こえる。

ナーガちゃんのしっとり(つめ)たい(はだ)火照(ほて)った身体(からだ)気持(きも)ちいい。

このまま二人でずっと(わら)っていたいなぁ。


「そうだ、カイさんから()いたい人に()えるペンダント。」

と私はポーチからペンダントを()()した。

ケサランちゃんと杉ちゃんを召喚獣(しょうかんじゅう)だと(おも)わせるためのペンダントだ。

これを()っている人は召喚獣(しょうかんじゅう)()()せるっていうことになっているペンダント。

でも、本当(ほんとう)()いたいときに()いに()けるし(こま)ったときに()()せるペンダントだ。

使(つか)(かた)繊細(せんさい)だからカイさんとたくさん練習(れんしゅう)した。

()いたい人を(おも)()かべながら呪文(じゅもん)(とな)えるのがコツなの。

私がナーガちゃんのこと()きだから、()いたいときに()えるようにってカイさんがくれたの。

ナーガちゃんも()いたいときに()いたい人に()えますように、ってカイさんが。」

ワンコロも()っているよ、とペンダントをナーガちゃんの(くび)にかける。

()きな人とおそろいってうれしいね。」

って()いながらナーガちゃんの(ひとみ)をのぞき()む。

ナーガちゃんの(ひとみ)()れる。(なみだ)(あふ)()てきて(いま)にもこぼれそうだ。

ナーガちゃんは(むね)のペンダントをギュッと(にぎ)ると(ひとみ)一緒(いっしょ)にギュッと()じた。

綺麗(きれい)(なみだ)がこぼれちゃう、私は(おも)わず(なみだ)()()ばした。

(てのひら)()ちた(なみだ)透明(とうめい)なしずく(がた)結晶(けっしょう)になった。

ごめんなさい。これ(かえ)すね、とナーガちゃんに(かえ)そうとしたら結晶(けっしょう)ごと(てのひら)(つつ)んでくれた。

「あちきは旧時代(きゅうじだい)では神様(かみさま)でありんした。

(いま)でもその(ちから)があるのありんしたら、きっと神様(かみさま)(こころ)(うご)かす(ちから)宿(やど)っていると(おも)いんす。

それはロッテちゃんが()っていておくんなまし。」

(いま)なら恋愛成就(れんあいじょうじゅ)神様(かみさま)にもなれる()がしんす、とナーガちゃんが(わら)う。

私も(わら)う。

キラキラと()れる湖面(こめん)

木漏(こも)()(おだ)やかな午後(ごご)

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