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16-2

修行してもらえるだなんて、めちゃくちゃ良かったじゃーん。

そう思った時期が俺にもありました。


俺たちは今、武御名方様の元で座禅(ざぜん)をしながら精神修行(せいしんしゅぎょう)を行っている。


武御名方様(たけみなかたさま)(いわ)く、

心技体(しんぎたい)が合わさると(おの)ずと剣筋(けんすじ)(あらわ)れるそうだ。

俺たちには心が足りないと。


()(ゆう)(じん)(れい)(まこと)名誉(めいゆう)忠義(ちゅうぎ)はわかる。

武士道の基本だ。

諏訪湖(すわこ)のように心を(たも)つということが理解はできても実践(じっせん)が難しい。

何も考えないということとは違う、と何度も武御名方様に(かつ)を入れられた。


このまま何も()られずに失望(しつぼう)されたら?

仄暗(ほのぐら)い気持ちが押し()せる。

俺は横目でワンコロを見た。

ワンコロは見たこともないくらい眉間(みけん)にしわを()せてうんうん(うな)っている。

天才でも苦労しているんだから凡人(ぼんじん)の俺が苦労するのは当たり前だ、と自分に言い聞かせると自然と心が落ち着いてくる。

なんだかんだでトラブルメーカーのワンコロだが、俺の心を(いや)してくれる存在でもある。

やっぱりかわいいは正義だなぁなんて思っていたら、武御名方様にその心意気(こころいき)だと()められた。

ワンコロは(おどろ)いて目を見開(みひら)いて固まっている。

なんかつかめそうでつかめていないけれど、

凡人だからこそわかることもあるのかもしれない。

俺は座禅(ざぜん)を続けた。





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