47/95
15-3
修行が始まった。
自分のことを名前でよぶのは心のあまえだと言われたから、ちゃんと僕っていうことにした。
心を湖のように落ち着かせろって言われたからやってみた。
ちょっと違うらしい。
心をおちつかせるのとなにも考えないのはちがうんだって。
「湖の湖面のようになっても湖底のように動かないということだ。」
ってししょーが言うけれどちっともわかんない。
「なんでもないことで心を荒げるのではなく、心の底では冷静な部分を作れということだ。」
って説明してくれた。
ぜんぜんわかんないからししょーはもっと説明してくれた。
うれしいとかたのしいとかで心が揺れるのはいいけれど心の全部をうれしいとかたのしいでいっぱいにしないことみたい。
それがわかるともっとすごいこともわかるんだって。
ぎ・ゆう・じん・なんとかっていうのも聞いた。
「誰に対しても、強く正しく優しくいると良いということだ。」
ってししょーが教えてくれた。
ちょっとよくわかんなかった僕にししょーがたとえ話っていうのをしてくれた。
みんながマネしたくなるようなことをして、ありがとうってきもちでいるってことみたい。たぶん。
僕はししょーにありがとうって思うから、今度ししょーがむかしすきだったあんこのおもちを作ってもらってもって来てあげようと思う。




