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14-2

俺としたことが、動揺(どうよう)してしまった。

規格外(きかくがい)のやつらだってわかっていたじゃないか、こいつらに常識(じょうしき)通用(つうよう)しない。

大きく(いき)を吸ったが、(ふるえ)える唇を(おさ)えることはできなかった。

「アダマンタイトとオリハルコンの製法(せいほう)を教えてくれ。」

いや、だって、アダマンタイトだよ、オリハルコンだよ、どちらも夢の金属だよ!

製法(せいほう)知りたいじゃん。大量生産(たいりょうせいさん)して加工技術(かこうぎじゅつ)確立(かくりつ)して武器作りたいじゃん!

男の浪漫(ロマン)だよ!


すこしだけ機嫌(きげん)を取り戻したワンコロがアダマンタイトの作り方を教えてくれる。

「えっとね、なんか(かた)いやつを頭に思い浮かべてギューッとしてエイッ!ってやるの!」

しっぽを()りながら得意(とくい)そうにあごを上げて作り方について身振(みぶ)手振(てぶ)りを付けながら教えてくれる。

だがな、凡人(ぼんじん)の俺にはさっぱり伝わらないのだ。

ロボ丸は理解(りかい)できたのかと()うと、悲しそうに頭を()る。

天才にしかできないそうだ、(まった)くレシピとしてまとめられないらしい。

あのロボ丸様がレシピを作成できないとは、相当(そうとう)適当(てきとう)ってことなのか……。


では、と製法(せいほう)確立(かくりつ)しているオリハルコンの精製方法(せいせいほうほう)をロボ丸に聴いた。

魔力(まりょく)黄銅(おうどう)原子核(げんしかく)構成(こうせい)する中性子(ちゅうせいし)の数を追加しクオークの動きを一定方向にうんたらかんたら……、

何を言っているかさっぱりわからんが原理(げんり)よりも実践(じっせん)だ、ロボ丸に言われた通りに魔力操作(まりょくそうさ)をしてみる。

……

………。

できん。やはり俺は凡人(ぼんじん)だな。

だが、凡人(ぼんじん)には凡人(ぼんじん)のやり方がある。

正攻法(せいこうほう)では上手くできなくても別のやり方があるはずだ。

錬金(れんきん)は魔力で周囲から元素(げんそ)を集め、その元素(げんそ)構成(こうせい)をレシピ通りに変更することによって物質を生成する。

それを変更ではなく複製(コピー)ならばできるのではないか?

ロボ丸からオリハルコンの一部をもらう。

俺は物質の変更ではなく複製(コピー)(こころ)みる。

同じになるように原子核を集荷(しゅうか)、合成し電子(でんし)を追加する。

魔力でゴリ押したが、魔方陣(まほうじん)で一定方向に集約(しゅうやく)できれば少ない魔力で単一鉱物(たんいつこうぶつ)なら複製(コピー)できそうだ。

凡人(ぼんじん)だからこそできる発想力(はっそうりょく)

ドヤ顔でオリハルコンを複製(コピー)した俺の手元(てもと)を食い入るようにロボ丸が見つめていた。

その方法は素晴(すばら)らしいですね!とロボ丸が左上に視線(しせん)移動(いどう)一瞬(いっしゅん)固まった。

ワンコロ様お()りしますとアダマンタイトを受け取ったロボ丸は一気にアダマンタイトを(てのひら)の上で増殖(ぞうしょく)させる。

俺の苦労(くろう)をいとも簡単(かんたん)真似(まね)しやがって!悲しくてやりきれないが俺は凡人(ぼんじん)だから文句(もんく)を言っても仕方がない。

それよりも気持ちを切り替えてこの素晴(すばら)らしい素材(そざい)たちをどのようにしてやろうかと前向(まえむ)きに思案(しあん)することにした。



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