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目の前にナーガの鱗がある。
今、俺は店の中の隅にある簡易的な作業机の前でナーガの鱗と向かい合っている。
最高だ。俺は思わず笑みを浮かべる。
何を作っちゃおうかなぁ~、なんつって鱗に鑑定魔法をかける。
ほうほう、水属性とな。ほかにもいろいろな効果がある。
武器に水属性を付けたりとか!夢が広がるぅ。
脳からドーパミンがビシバシ出ているこの感覚!
そういえば、ロッテからもらったバングルは忙しくてまだ鑑定していなかった。
こちらも鑑定してみるか。
属性:日属性、水属性
材質:ヒヒイロカネ、ナーガの鱗、接着剤(KO-007)
効果:運上昇
???
聴いたことがない属性が見えたんですが。
もう一度見る。
日属性。
火じゃなくて?
ヒヒイロカネ?こいつか?
マジで動揺している。
手が震えている。
だって、ヒヒイロカネは幻の金属でどこのギルドでも製法を知らないし、ものが存在しないから加工技術なんてものもない……。
これ、錬金したって言っていたよな。
ああアああせる、焦るがロッテ様は今いない。
ナーガ様とお友達になったらしく遊びに行っている。
おちつこう。
俺は、肺一杯に空気を吸い込むとゆっくり吐き出してから店番をしているロボ丸に尋ねる。
「ヒヒイロカネの製法と加工方法は知っているか?」
ロボ丸は、左上に視線をやると一瞬動きを止めた。
「製法は分かりますが運に因るものが大きく、さらに魔力も足りないため私では作成することができません。
加工方法は比較的鋼鉄に近いものがあります。錬金術を操作できるものならば比較的容易に加工できます。」
ラックとMPが上振れしていないといけないのか、すごいなロッテ様は。
ワンコロがしっぽを振りながら
「ワンコロならできるよ!」
と言ってうんうん言いながら金属を出し始める。
ヒヒイロカネは赤色の金属なのにワンコロの錬金している金属は黒色をしている。
ここから赤色になりそうもない。
できた!と言ってしっぽを振りながらワンコロが見せてくれた金属はやはり黒色だ。
「ワンコロ様、そちらはアダマンタイトでございます。」
ロボ丸が悲しそうにワンコロに告げる。
ワンコロも悲しいのか耳としっぽが垂れ下がっている。
「アダマンタイトは超硬質の金属でこちらも幻の金属だ。
こちらも製法も加工方法も記録されていない。」
俺はそういいつつワンコロの頭を撫でて慰めるが心は複雑だ。
えっ?ヒヒイロカネとアダマンタイトって存在していたんだ。
ロボ丸が申し訳なさそうに何かを合成しだす。
「申し訳ございません。
私の検索した資料によりますと、こちらのオリハルコンしか再現できません。」
ん?!っん?
オリハルコンってレシピがあったの?
金色の金属がロボ丸の手の上にあった。
やばいやばいやばいやばい。
えっ?!




