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9-3

ジェイコブ兄さんの家に戻ったが、二人はまだ帰って来ていないようだった。

ロボ丸の指導(しどう)の下、

形のよい果実(かじつ)生食用(なましょくよう)にそれ以外はジャム用にと丁寧(ていねい)選別(せんべつ)する。

(じゅく)した果実(かじつ)は実が(くず)れやすい。

ロボ丸の洗浄魔法(せんじょうまほう)で実を傷つけないように汚れを落した。


お砂糖は防腐剤(ぼうふざい)()わりですからね、とロボ丸が黒スグリと同量(どうりょう)の砂糖と一緒に果実(かじつ)煮込(にこ)む。

ギルティなジャムの甘酸(あまず)っぱい香りがキッチンいっぱいに広がった。


この前作ってくれたふわふわパンケーキにかけて食べたいとワンコロ。

おばあちゃん直伝(じきでん)のしっとりシフォンケーキを焼いてそれに()えたいとロッテ。

家主(やぬし)のジェイコブ様はイギリス系なのでさっくさくのスコーンがお好きなはずとロボ丸。


ロッテが元気になったなら何でもいいからな、

材料があるなら全部作ってしまえばいいと言おうとしたとき。


ドアが開いた。

そこにはクロエに肩を貸してもらったジェイコブ兄さんが居た。


心配になり()()りつつ、回復魔法をかける。

おかしい、まったく回復していないようだ。

クロエに詳細(しょうさい)を聞いた。

「魔力不足による疲労困憊(ひろうこんぱい)ト思われます。

帰宅途中(きたくとちゅう)ニ魔物の()れト遭遇(そうぐう)

ロボット三原則ノ一つ人間への安全性ニ(もと)づき、私ガ魔物ヲ単独撃破(たんどくげきは)

任務完了後(にんむかんりょうご)、自身ノ魔力不足により行動(こうどう)不能状態(ふのうじょうたい)マデ残量(ざんりょう)2%に魔力低下。

それを解消(かいしょう)するためマイマスターから私ノ稼働(かどう)に必要な分の魔力ヲ供給(きょうきゅう)してもらいました。

(おそ)らくそれが原因ト思われます。」

と、クロエが(ほこ)らしげに報告(ほうこく)する。


それを聴いたジェイコブ兄さんがクロエを()める。

「俺の嫁は俺の為に戦ってくれたんだよー。

よくできた嫁だよな☆」


クロエの時は魔力を(みな)命一杯(めいいっぱい)()めた。

そのせいで魔力タンクが大きくなり過ぎてしまったことが原因かもしれない。

理由はそれだけじゃないのだろうけれどジェイコブ兄さんが幸せならそれでいい。


俺はいつも常識(じょうしき)範囲内(はんいない)で行動してくれるロボ丸に心の中で強く感謝(かんしゃ)した。



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