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ロボ丸は今日も世界(せかい)を検索する。

人間(にんげん)になりたい。

その方法(ほうほう)を検索する。


「今日モドコニモナカッタデス…。」

(ひと)りごちる。

いや、ケサラン様がいるから(ひと)りではない。

ケサラン様が私の(かた)の上でポムポムとやさしく()ねる。

まるで、気を落とすなと言ってくれているようだ。

「アリガトウゴザイマス。

人間(にんげん)(ちか)ヅク方法(ほうほう)ヲ検索シテイルノデスガドコニモ見当(けんとう)タラナインデスヨ。

コノ(もと)メテ()マナイ(くる)オシイ気持チヲ(こい)トイウノデショウネ。」

人間(にんげん)になりたい私が人間(にんげん)の様に詩的(してき)に語ってみる。

ケサラン様がおやさしくてなにも言わないからこそ愚痴(ぐち)れることだ。

思考(しこう)人間(にんげん)よりになってきている感じがするのに。


不意(ふい)(うし)ろから声が聞こえた。

「ロボ丸はヒューマノイドだからな。

常に最善(さいぜん)心掛(こころが)けるロボ丸にふさわしい心掛(こころが)けだと思う。

で、具体的(ぐたいてき)にはどこをどのようにしたいんだ?」

とカイ様が(たず)ねてきた。


私のなりたい人間(にんげん)とは。

みんなと同じことを感じたい。

一緒に同じ感覚(かんかく)(あじ)わって笑ったり泣いたりしたい。

メモリの中で感覚(かんかく)というものを共有(きょうゆう)できず未処理(みしょり)としてきたものを整理(せいり)したい。


ただ闇雲(やみくも)人間(にんげん)になる方法(ほうほう)を検索するのではなく、

私のなりたい人間(にんげん)というものを形にした方が目標(もくひょう)に近づける。

相談(そうだん)をするといいというのは、自分(じぶん)の中であいまいになっていることを具現化(ぐげんか)する手法(しゅほう)の一つなのかもしれない。

私もいつかカイ様のような人間(にんげん)になれたら。

その気持ちを()めてカイ様に伝える。

カイ様は腕を組みながら「うーん」とつぶやくと、

「まとめると、おいしいものを食べておいしいって言っているみんながうらやましい、

ってことだな。

解毒(げどく)していない蒸しマンドラゴラにバターを乗せて、おいしいおいしいと言って食べていたワンコロを俺もうらやましく感じたからな。

その気持ちはすごくわかる。」


私としてはおいしいだけじゃなく(にが)いも不味(まず)いも感じたい。

人間(にんげん)にとって()感覚(かんかく)も全て感じたい。

持っている側には永遠(えいえん)にわからないことだ。

だからあえて伝えない。

私はできるロボットなのだから。

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