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パーティーって楽しい。
今までは力の加減が難しいのでなるべく一人で行動していた。
時々ワンコロもついて来てくれるが修行のために基本は一人で行動するようにしている。
ロボ丸は、昔は壊れやすかったのでおばあちゃんとおうちでお留守番をしてもらっていた。
今は、カイさんのおかげでロボ丸は強くなったみたいだ。
どうやって改造してくれたのか教えてくれたがカイさんのおはなしは難しくってロッテには理解できない。
錬金術師になるならば理解した方がいいと思うのだが、
カイさんに詳しく聴こうとするとオタクの戯言だと謝るのでそれ以上聴けない。
いつか、カイさんみたいな錬金術師になりたい。
カイさんみたいになれるように一挙手一投足見逃さないようにしよう。
ロッテは心に誓う。
そうやってカイさんを見ているとすごく楽しい。
ワンコロに教えてもらったという光の紐の先端部分だけ布みたいにしてひらひらさせてみたり、
光の紐に氷魔法を纏わせてみたり。
そんなことに集中しているから小石に躓いたり。
そんなことをワンコロにからかわれて、頬を赤く染めたり。
カイさんって可愛いかもしれない。
ロッテがほわほわした気持ちで歩いていると、原っぱに着いた。
そこにはロッテがよく知っている硬く青い実と熟した黄色い実がたくさん生っていた。
小さい頃おばあちゃんと一緒に採った黄色い実はマンドラゴラだったようだ。
おばあちゃんが作ってくれたあの黄色いジャム、大好きだったな。
お隣に住む、世話焼きのアルバンおじさんから毎年頼まれていた黄色いジャム。
大人のジャムだから子供はほんのちょっとだけだよってこっそり味見させてくれた。
あの頃のくすぐったい記憶にロッテは懐かしくなった。
ワンコロはカイに負けまいと光の紐をたくさん出せるようになったらしい。
質より量!と言ってまだ網にはできないけれどカイよりもたくさん出せると見せてくれた。
その光の紐をマンドラゴラの一本一本にしっかり丁寧に巻き付ける。
その間、私たちは声が聞こえないくらいまで遠く離れることにした。
十分な距離を取ってワンコロを見守る。
ワンコロはうんしょうんしょと一所懸命に引っぱっているようだ。
可愛いなぁと微笑ましく思っている時だった。
ワンコロがぐっと強く引っぱるとマンドラゴラが抜けた。
同時にカイさんに抱きしめられた感覚と、ゴッ!という音と、そして衝撃波を感じた。




