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木の葉と時の渦

※投稿日 2012年 10月29日の作品の改稿版です。



 木の葉が作り出す渦があの別れを思い出させ……


大切な人を失った人は何かをきっかけに、壊れる前の日常を思い出すのかもしれない。



 夕暮れ時



つめたい風が頬に吹きすさぶ



前髪にふわりと乗った



一枚の枯れ葉を手でとらえる



それはもろく



ぱりぱりと崩れて粉になる



秋のしらせがこの町にも舞い降りた



はらりはらりとかなしみひとひら



はらりはらりとよろこびひとひら



それは風にふかれて消えてった



遺されたのはじぶんだけ



あのときもこのときも



遺されたのはじぶんだけ



アスファルトの道端にできた落ち葉の塊



それはやがてくるりくるりとまわりはじめ



ちいさなたつまきをつくりだす



それをながめてしばし時を忘れる



まわりつづける木の葉の群



くるりくるり



くるりくるり



めぐりめぐる時の渦



あのときのわたしたち



今日のじぶん



あの日の家族



今日のじぶん



あしたのじぶん



あさってのじぶん



あの日にはもうもどれない



みんなこの葉たちのようにもろくはかなく消えてった




  時の渦の中に消えてった・・・



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