ファイナル
恋華は毎日龍馬のお見舞いに言った。体は徐々に良くなって退院できた。その時の龍馬の笑顔は眩しくてキラキラしていた。
『うぅ…』
龍馬が退院した次の日。恋華は心臓の痛みに襲われた。
(痛い…)
胸に手を抑えると心臓がドキドキしていた。
その速度も速くて汗が出てきた。
(学校行ったら…治るよね…)
恋華は立ち上がって、支度をして家を出た。
『はぁ……はぁ……』
まだ数分しか歩いていないのに息切れがすごかった。
(胸が苦しい……)
〜学校に着いて…〜
『おはよう…』
『んー。おはよー』
『おはよー♪』
真姫と他月は、朝早くから学校にきて勉強をしていた。
『あれ?れんちゃん、すっごい汗かいてるよ?大丈夫?』
『え…うーんと……朝から心臓が痛くて…』
恋華は『まぁ、治るでしょ』と言いながら笑った。
『ええー!大丈夫!?辛かったら保健室行きなよ?』
真姫が心配そうに恋華を見つめた。
『うん!』
〜午後〜
『うっ……』
(どんどん痛み増してる気がする……)
午後の授業中、心臓がドキドキしていた。
午前中よりも心臓の痛みが強かった。
そんなとき、右斜め前に座っている他月から手紙が回ってきた。
その内容は『大丈夫か?』という内容。
恋華はノートの端を破って、『大丈夫』と書いて他月に渡した。
他月はその内容を見て、なにも返してこなかった。
〜帰り~
『れんかー!一緒に帰ろーぜー!』
自分のクラスの扉から龍馬の声が聞こえた。
龍馬の周りには女子が群がる。
恋華はリュックを背負って他月と真姫に『ばいばい』と言って龍馬の元に向かった。
群れの中を通るのは慣れていたが…。
『いたっ…!』
今日は、心臓が痛いこともあって女子の群れに体を挟まれた。
その瞬間、見たことある手が恋華の腕を引っ張った。
その手は龍馬。
『大丈夫?早く行こ!』
龍馬は、恋華の手を掴んで走り出した。
(い…痛い……まって……)
頭が真っ白になってフラフラした。
気がつけば、生徒玄関まで来ていた。
『都合いい時だけ集まるのホントにやめてほしい…』
龍馬は、少し息を切らして靴を履き替えていた。
『ていうか、今日も暑いよなー。早く冬来て欲しい笑』
『うん…』
『そんで、冬来たらスキー行こうぜ!俺、小さい頃スキーとか父さんに教えてもらったことあるし!』
『うん…』
恋華の心臓の痛みはピークだった。ドキドキしていて破裂しそうなくらい痛かった。
『恋華?』
『うん…』
『おーい』
その途端、恋華は歩道に跪いた。
『恋華!?』
『痛い……』
『どこが?』
『しん……心臓…。バクバクしてる……。痛い………。』
龍馬は、恋華のことをおんぶして走った。
『龍馬……?どこ行k』
『病院に決まってるだろ!俺、全然心臓のこととかわからねーし、恋華のこと俺だけじゃ助けられないから病院行って診てもらった方がいい!』
龍馬の声は少し震えていて、息切れしていた。




