探し物ー3ー
『うるっせーよ!!!』
その声で目が覚めた。
視線の先は見たことない天井。恋華の体にはブランケットが被せられていた。手でどこに寝ているのか確認したところソファの上だと理解した。
『他月、そんなに怒らないで…』
柚の声が少し震えている。
首が痛くて、その方向に向くのが大変だった。
『れんちゃん!大丈夫!?』
最初に気づいたのは真姫だった。
『どうしたの…?』
他月は、少し目を見開いて『なんでもねーよ』と小さく呟いてその場から立ち去った。
『ちょ、他月!』
柚はその後を追った。
『他月、なんで怒ってるの?柚と喧嘩したの?ていうか、ここ誰の家…?』
『ここは、他月のお家。妹ちゃんは、上で寝ててお母さんとお父さんは夜遅くまでお仕事なんだって。』
真姫は、少し解説をすると優也の方を少し見た。
『柚と他月は喧嘩してないんだけど、僕と少しもめちゃって…』
『その内容は…?』
恋華が聞くと優也がゴクリとツバを飲んだ。
『龍馬…車に惹かれて…両耳が聴こえなくなった…んだって…。少しの間入院らしい。』
『………そっか』
『れんちゃん、お見舞いに…』
『もう…もう関係ない人だから…私が顔合わせに行ったところで龍馬にしてあげられることは何もないから……それで、なんでもめたの……?』
『僕がそのことを伝えたら、他月が適当に「あっそ」って言ったから柚が少し怒って、僕もその怒りに同情しちゃって他月と喧嘩になった…って感じ』
ピロリンっ♪ピロリンっ♪ぷ
真姫の携帯がなった。
『柚からだ…もしもし?どうしたの?………あれ?聴こえないよ?どうしたの?柚?』
真姫は、『どうしたの?』と言うように何回も聞き返していた。
『あ…切れちゃった…』
『どうしたんだろう…』
その途端、真姫の携帯が鳴ってLINEが来ていた。
『今、中央病院にいるって…。お見舞い行こうって』
『……わかった。行こう』
恋華は、立ち上がって少し深呼吸をした。
『恋華、大丈夫?』
優也がダウンを着ながら聞いた。
『うん。』
『よし!じゃあ、行こっか』




