表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋友の愛  作者: 桜音
64/80

あなたと出会えて…

つぎの日…


(今日の授業は、面白くないなぁ…)

6時限目で、かなり眠くなる。

(てか、この単元昨日で終わりって言ってたじゃんか…)

国語の授業は、ほんとに面白くない。

しかも恋華が苦手な先生で、あまり目を合わせたくなかった。

(それに雨だし…)

窓越しから見える空は、雲でいっぱいで雨が本降りだった。

桜の木も雨に打たれて地面に落ちている。


『ふわぁ…』

あまりにも眠たくてあくびが出てしまった。


『塩谷さん。なにあくびをしてるんですか。』

『ご、ごめんなさい…』

クラスの人の視線が一気に私のほうに向いた。

(こんなに怒られるのって緊張したっけ…)

みんなの視線は冷たくて、真冬に冷たい水をかけられたような感覚だった。

いつも味方についてくれた、真姫と他月はどんな反応なのか少し気になってしまうが、いろんな人の頭で見えにくかった。


『はぁ…あなた、1年の時からそんな調子でしょ?テストも頑張らなきゃいけない点数なのに…。授業態度まで評価を下げるの?あなたの進路がどのようなのかは知らないけれど、今のうちに頑張らなきゃ社会に出て大変よ?』

『はい…』

(なんで、こんな人が見てるところでそれを言うの?)


『もう少し努力をしなきゃ、まともな人間になれませんよ?わかりましたか?』

『……はぃ…』

悔しくて泣きそうだっけど、歯を食いしばった。


(バカなことくらい私だって知ってるし。だからってみんなの前で言わなくてもいいじゃん。恥ずかしいじゃん。私だってバイトとか部活とか両立してて、親がいなくて大変で勉強する時間が少なくて…)

涙は目いっぱいにたまっていた。

親がなぜ私を捨てたのか、考えたくもなかった。


『はい。今日の授業はここまでです。ちゃんとノートに書き写しておいてくださいね』


『きりーつ。れい。ちゃくせーき』

号令が終わって、先生が出ていった途端、クラスがざわついた。


『あんなこと言うとか酷いよな。』

他月がいつの間にか後ろにいた。

『え?あ、あぁ…。しょうがないよ。バカだし。』

『でも、人前であんなこと言うの恥ずかしくなかったか?』

『………うん…』

『れんちゃん!大丈夫!私たちは、味方だよ?れんちゃん、一人暮らししてるから、お勉強する時間ないんだよね?だったらみんなでお勉強会やろーよ!国語の先生にギャフンと言わせて!』

『…ありがとう…私のために…』

『私もこのごろ勉強してないからお母さんに怒られちゃったのーwwだから、私もみんなとだったら勉強も捗るかなーって』

『そうそう!俺も!父ちゃんに怒られてさー、「うるせーハゲ!」とか言っちゃったけどwww』

『ハゲってww』

自然と笑みがこぼれる。

みんなに会えて本当に良かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ