あなたと出会えて…2
(今日は部活休みだよね…)
HRが終わって、教科書やノートをリュックに詰めていた。
雨の日の外の部活は休みという学校の決まりがあった。
雨は一層強くなって、雲も分厚かった。
『れんかー!』
『あ、龍馬…』
窓からドアに視線をうつして、龍馬のところに向かう。
『雨の日デートしない?』
『今日?』
『うん。もしかしてバイトとか?』
『ううん。明日バイト。』
『じゃあ、行ける?今日、なんか久しぶりにデートしたくて…』
『そっか!じゃあ、行こ!』
恋華は、急いでリュックを背負って龍馬のところに行った。
『あ、他月と真姫ばいばーい!』
振り返って2人に手を振った。
『じゃーね!』
『じゃーな!』
2人も手を振ってくれた。
『今日、どこ行く?』
『うーん。』
『そこら辺、歩く?w』
『wwwけっこう楽しそうw』
『じゃあ、歩こっか』
校門前にて…
『この傘可愛いでしょー!』
恋華はオレンジ色の水玉の傘を回してみせた。
『恋華に似合ってる』
『ほんと!?ありがと!』
恋華は嬉しそうにスキップをした。
『ねえ!』
後ろを向いた。
キキィー!!
歩道にトラックが乗り上げて、いろんな人の悲鳴が聞こえた。
『りゅう…ま?』
『おい!大丈夫か!?』
トラックで誰が轢かれたのかわからなかった。
どうか、龍馬じゃないことを願ってトラックの裏に行った。
そこには、泣き叫んでいる男の子をかばうように龍馬が倒れていた。
『龍馬!』
恋華は走って、龍馬の方へ向かった。
『いった…』
龍馬は、頬から血が出ているほどの軽傷だったが心配になってしまう。
『大丈夫!?』
『大丈夫だから。こんくらい絆創膏してればすぐ治るだろ…』
『で、でも…』
『そんなことより君、怪我してない?』
抱き抱えている男の子に声をかけた。
『大丈夫…グスンッ』
『そっか。次から気をつけろよ。』
龍馬は、男の子の頭を派手に撫でた。
乗り上げてしまったトラックの運転手さんは、龍馬に何度も謝っていた。龍馬は『大丈夫ですから』と言ってるけど、あからさまに頬は痛そうだった。
『…どうして轢かれちゃったの…』
思いがけない言葉が出てしまい『あっ。えっと…』と言い直してしまった。
『トラックの動きがおかしいなって思ってたら、こっちに向かってきてちょうどそこにいた男の子が危ないなって思って…』
『………』
龍馬の優しさと安心した感情が混じって、涙が出そうになった。
『泣くなって…w。別に死んだわけじゃないんだし…』
『な、泣いてないし!ちょっと、あくび我慢してただけだし!』
『ほんと、恋華ってわかりやすいよなw泣きたかったら泣けばいいのにwんまぁ、心配させてごめんね?』
龍馬は、さっきの男の子よりも優しく撫でてくれた。




