幽霊Ⅲ
ガタン…
『きゃっ!』
家の電気は消えて真っ暗になってしまった。
『停電か…?』
『りゅ、龍馬!怖い…』
恋華は龍馬のパーカーの袖口をつかんだ。
『大丈夫。』
龍馬は、しゃがみこんだ恋華の背中をさすった。
『お願い…どこにも行かないで…』
『でも、ブレーカーが落ちたから直さなきゃ…』
『うう…』
『あ、じゃあ俺の腕つかんでていいから一緒に行こ?』
『絶対先に行かないでね…?』
『当たり前だよ。』
恋華は立って龍馬の腕にしがみついて歩いた。
『えっと…ここを上げて…』
『ま、まだ?』
『あと少し…っと…できた!』
その瞬間、電気がついた。
『よ、よかった~。』
恋華は龍馬の腕から離れた。
『また、霊の仕業かもな』
『う、うん…』
恋華は少し不安そうな顔をした。
『恋華』
『ん?』
(恋華が安心して、楽しめることないかな…)
『恋華、大好き』
『え……え!?////』
急に大好きと言われた恋華は顔を赤くした。
『な、なななな!なんだの!?』
『なんだの?』
『あ、えっと!どどうしたの!?』
『いや?普通に大好きって。この頃伝えてなかったなって』
『……!//////』
『恋華?』
『はひ!』
『どうしたの?なんか緊急してる?』
『ち、違うよ!?えっとその…!』
恋華は少し慌てたけど、深呼吸をして龍馬の腕を引っ張った。
『うぉ!』
恋華は龍馬の耳元で
『私も大好きだよ…ばか』
『……………//////』
龍馬も顔を赤くしていた。
『は、恥ずかしくなってきた…』
恋華はぷいっと顔を龍馬から背けた。
その途端、龍馬が恋華をだっこした。
『うわぁ!龍馬!?』
『たかいたかーい!』
『へ?…』
龍馬は、笑顔で恋華をだっこしていた。
『恋華、軽い!赤ちゃんだっこしてるみたい!w』
『そ、そんなに軽くないよ!』
『こんな簡単に言っちゃいけないと思うけど俺、恋華と結婚する!決めた!』
『!!?//////』
『あれ?俺、フラれた?(笑)』
『ばーーか!龍馬のお婿さんになってやる!』
恋華が天使のような笑顔で言った。




