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恋友の愛  作者: 桜音
59/80

幽霊Ⅱ

『ごめん!片付け遅くなっちゃって!』

校門で龍馬が待っていた。


『ううん。大丈夫。』

『私の声が聞こえるなんて怖いねww』

『ほんとに。着替えとかは俺のでよかったら貸すよ?』

『いいの?ありがと!』


10分後…


『おじゃましまーす』

龍馬の家の玄関は綺麗に整頓されていた。


『俺、先に風呂入っていい?』

『いいよー。』

『あ、テレビとか見てていいよ。あと、飲み物も冷蔵庫から取っていいから』

『りょーかい!』


ーお風呂で…ー


『風呂場って、霊とか溜まりやすいんだよな…』

ぶくぶくと湯船に顔を沈める。

(なるべく、霊のことを考えるのはやめよう)



『出たよー』

リビングに戻るとソファで恋華は寝ていた。

(疲れてるんだよな…)

恋華はとても幸せそうに寝ていた。


『ん…』

夕飯の準備をしていると恋華が起きてきた。


『おはよう』

『…うん……あれ?おはよう?……』

『疲れてたんだな』

龍馬は、野菜を切りながら言った。

『つ、疲れてないよ?眠かっただけだよ!』

強がる恋華はなにか無理をしているように感じた。


『…そっか。お風呂、できてるから入っていいよ。着替えはそこに置いてあるから』

龍馬は、少し笑って言った。


『わかった!』


〜20分後〜


『上がったよー』

『んー。』

『どう?誰かの声とか聞こえる?』

『あー。聞こえない。』

『そっかそっか』

『あと少しでご飯できるから。』

『うん!』

〜5分後〜


『ご飯できたよー』

『はーい』


『『いただきまーす』』


テーブルの上には、野菜炒め、ご飯、味噌汁、コロッケが置いてあった。


『どう?美味しい?』

『めっちゃ美味しい!』

『よかった…』


〜30分後〜

『『ごちそうさまでした!』』


『なぁなぁ。』

『ん?』

『恋華、小さい頃と変わったな』

『え?それって悪い意味で…?』

『ううん。いい意味で』

『ほんとに!?』

『なんというか…明るくなったなぁって。昔の恋華ももちろん好きなんだけど、今の恋華はなんか違うなって』

『そっか…』

『俺はなんか変わった?』


『ばーか。お前なんか死んじゃえ』


『は?』

『…え?』

恋華の言った言葉は辛辣だった。


『お前、今なんて言った?』

『な、なにが?』


恋華は唖然としていた。龍馬は、何に対して怒っているのか恋華にはわからなかった。


『今死ねって言ったよな』

『何のこと?私、家庭t』

『死ねって言った!!』

恋華はなんのことか全くわからなかった。死ねなんて、大切な人に言うわけがない。


『龍馬、落ち着いて?私、ほんとに言ってないよ?』

『……』


『わかる?しーね!って言ったの』

『ほら!』


『え?…』

何も言ってないのに話が展開されて、恋華の頭の中は混乱していた。


『自分が言った言葉わかる!?』

『…龍馬?』

『今、俺に死ねって言ったの!人に死ねって言われたら誰でも傷つくのわかる!?』


『それくらい私だって知ってるよ!!でも…でも…私、何も言ってないよ…』

恋華はなにがなんだかわからなくなって、泣き出してしまった。


『なんで泣くんだよ…。言った側なのによく泣けるな!』

『だからなにも言ってないってば!!』


大きな声で泣き叫んでしまった。


『ほんとになにも言ってないよ…。信じてよ…』

その時龍馬は、思い出した。


『幽霊…』

学校で起きた現象を思い出したのだ。


恋華は、『何も言ってない』ということがよーくわかった。


『恋華…』

龍馬は自分が情けないと思った。目の前で彼女を泣かせてしまった。何回も死ねって言っただろ?とか…信じてあげなきゃいけないのに。彼女は1回も龍馬を裏切ったことない。ごめんなんて言葉は何度目だよ。


『…恋華』

『信じてよ…』

『……ごめん。』

『指切りげんまん……』

『え……?』

『信じるって約束…』

恋華は小指を出した。

龍馬も小指を出して、絡み合わせた。


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