ドキドキ!告白大作戦!!⑵
『杏ちゃんを好きになるには、外見も中身も変える!』
恋華は、ドーナッツをほおばりながら言った。
『でも、安藤は中身はいいんだよな。だけど外見だよな』
『どんなところを変えればいいでしょうか....』
『メガネからコンタクト!長い前髪と後ろの髪はバッサリ切ってサッパリ!あ、おでこ出しもいいかも!あとは....うーん。制服は着崩したらいいと思う!』
『着崩すとは....どんな感じに....』
『襟のボタンを外す!ネクタイはゆるく!あと....あ、ピアスは痛いかもだから、イヤリング!』
『まてまて。イヤリングはやりすぎだろ(笑)』
『そうかな?』
『僕....変われるならイヤリングしますよ!』
『おお!そのいきだよ!かっこいいイヤリングしなきゃだね!』
『明日からできるやり方ありますかね?』
『おでこ出し!あと、コンタクトも!ドン・○ホーテに売ってるよ!あと着崩し!それとにっこりスマイルね(笑)』
『わかりました!明日やってみます!』
『うん!』
~次の日~
『あれ安藤くん?』
『すっごくかっこいいじゃん!』
教室の前は、人でいっぱいだった。
『あ、安藤くん!?』
教室で安藤くんが座っていた。その姿は、昨日とは違う彼の姿があった。
『塩谷さん、おはようございます。』
『お、おはよう....。すごい変わったね!』
『はい。塩谷さんと加藤くんのおかげです。』
『よっ!安藤。外見はすっげーかっこいいけど、お目当ては柴崎に振り向いてもらうんだろ?俺があるミッションを与える。』
『な、なんですか?』
龍馬は安藤くんの耳元で囁いた。
『柴崎のことを下の名前で呼ぶ。』
『え!本当ですか!?....わかりました。頑張ります!』
『おう、がんばれよ!』
~一時限目が終わり~
『柴崎ー』
『はい!』
数学の先生が、柴崎を呼んだ。
『この教材職員室に持って行ってくれないかー?』
『わ、わかりました!』
『でも、これを一気に持って行ったら落としちゃうよね....。でも分けて持っていくのめんどくさいし....』
3階から1階まで1人で持っていく。
『よし!一気に持っていこう!』
柴崎は、2階まで降りたときだった。
『うわぁ!』
『あ、わっりぃ!』
2年生の子が柴崎に当たって、行ってしまった。
床には教材が散らばってしまった。
『拾わなきゃ....』
『しば....杏奈!大丈夫?』
『え?....あ、安藤くん。あ、えっと....ありがとう』
柴崎は、顔を赤くして下を向いた。
『手伝うよ?職員室....だよね?』
『え?....うん。ごめんね』
教材を拾い終わり、教材を職員室に持って行った。
『安藤くん....ありがとう』
『大丈夫だよ....』
2人とも顔を赤くしていた。
『安藤くん、かっこよくなったね』
『え!?』
『びっくりした』
柴崎は、照れながら笑った。
『あ、うん....。』
それから沈黙が続いた。
『あの!』『あのさ!』
『『あ....』』
2人の声が重なった。
『ご、ごめんね!安藤くん先に喋っていいよ?』
『いや、杏奈のほうが先立ったし、先に喋って!』
『あ....えっとね。今日、一緒に帰りたいなって....あ、無理だったいいよ?他に予約済みの子がいるなら、その子を優先にしたほうがいいよ!それに....』
『いいよ....』
『え....』
安藤くんは、顔が熱くなるほど真っ赤になっていた。
『ありがとう....それで、安藤くん、ご要件は?』
『ぼ、僕もそれを言おうと思っていて....』
『そ、そうなんだ!よかった!』
『うん!』
~そして昼休み~
『安藤がんばってんじゃん!』
他月が安藤くんの背中を優しく叩いた。
他の4人も安藤くんを応援していた。
『嬉しかったです....』
『隼人くんなら、上手くいくよ!私も応援してる』
『それに下の名前で呼んだんだろ?すげーじゃん!』
『はい....』
安藤くんは、照れながら頬をかいた。
『放課後、告白すんの?』
『はい....。フラれても構わないです。いい経験になりますもんね。』
『でも、上手くいくように僕達、応援してるからね!』
『ありがとうございます。』
~放課後~
『安藤くん。帰ろー?』
初恋の相手が安藤くんに近寄ってきた。
『うん。』
~帰り道~
『今日の夕焼けは綺麗だね。』
柴崎は、空を見上げて言った。
『だ、だね....。あ、あのさ』
『ん?』
前を歩いていた彼女は、振り向いた。
『えっと....』
安藤くんは、カバンの持つところをぎゅっと握って、下唇を噛み締めた。
『杏奈のこと....好きだから!!ずっと大切にするし、幸せにする!だから、僕....じゃなくて俺と付き合ってください!』
大きく言い放ったその言葉は、上がる途中だった坂道の上で響いた。
『....』
下げた頭を上げると彼女は、泣いていた。
『ご、ごめんね!えっと、その....これは....』
嫌な思いをさせてしまったと思い、言い訳を探した。
『私も....好きだよ....』
彼女は、鼻をすすりながら言った。
『え....』
『大好き....』
嬉しさのあまり、言葉が出なかった。
『あ、ありがとう!』
安藤くんは、柴崎を抱きしめた。




