ずっと....②
『優也....車にひかれて、病院にいる』
『え....嘘でしょ....』
『ど、どうしたんだ?』
龍馬が恋華を見た。
友達が車にひかれたなんて、心が痛かった。
『真姫は、ずっと泣きっぱなし。御両親も悲しいって』
『私、今すぐ病院行く!』
『わかった。じゃあね。』
『優也、車にひかれたって....』
『は!?嘘だろ....。俺も病院行くよ』
『でも、頭....』
吐血はティッシュで拭けばなんとかなると思うが、頭から血を流していた後が額に残っている。
『頭痛い?痛かったら、病院で手当してもらった方がいいよ?』
『金かかるから自分でやるー』
龍馬がぷいっと顔を背けた。
『そっかそっかwじゃあ、一旦龍馬家に帰る?』
『いや、このまま行く』
『OK!じゃあ、早く行こっ!』
恋華は龍馬の手を引っ張って病院に向かった。
『失礼しまーす....』
『死んじゃ嫌だよ....』
恋華と龍馬が病室に入ると、カーテンの向こうから真姫の声がした。
『真姫?』
カーテンを開けると、いろいろな機械につながれた優也の手をギュッと握りしめてる真姫と、その隣に立っている柚がいた。
『れんちゃん、龍馬....どうしよう....優也くん起きない....れんちゃん、龍馬....私のせいかな....どうすればいいかな....』
混乱している真姫は、泣きながら恋華と龍馬に問いかけた。
『真姫のせいじゃねーよ。優也だってきっと回復するはず。』
『あれ?他月と御両親は?』
『他月は、トイレ。御両親は、先に帰られた。』
『おお。2人とも来てたんだね。』
他月がカーテンを開けて入ってきた。
『うん。優也どうして....』
『小学生くらいの男の子が道路に飛び出しちゃって、優也がかばったらしい....さっき、その男の子と御両親が優也の御両親と話してた。』
『優也、優しいからな。危ないものとか困ってる人をみたらすぐかばっりするし。』
『....意識が戻らなかったら、私たちのこと忘れちゃうのかな』
真姫が下を向いたまま暗い声で言った。
『何言ってんだよ。意味わかんねーこと言うなよ....』
他月が下唇を噛みしめた。
『だって....意識が戻らなかったら私たちのこと1つも覚えてないってことになっちゃうじゃん!!出会った時も、みんなと最初に話したことも、私と付き合っ....』
その途端、真姫の両目から大粒の涙がこぼれた。




