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恋友の愛  作者: 桜音
53/80

ずっと....①

悲劇は幕を開けた....


家に帰った、恋華はリビングでココアを飲みながらくつろいでいた。

『美味しいロールキャベツの作り方か....メモしとこー』

プルプル♪プルプル♪


恋華の家の電話が鳴った。


『はい、塩谷です』

『あ、恋華ちゃん?夜にごめんね』

『優也のお母さん....どうしました?』

連絡してきたのは、優也のお母さんだった。


『優也がバイト先から帰ってこないんだけど、知ってる?』

今の時間は夜の9時だった。

優也はいつもバイトは8時に終わると言っている。


『いや、わからないですけど....連絡取れないんですか?』

『そうなのよ。電話したりしたんだけど、繋がらなくて。LINEも既読がつかないのよ....』

『そうなんですか....』

『あ、そうそう。それとね、他月くんも帰ってこないって他月くんのお母さんも言ってるんだけど....』

『え?....』

『だからね、龍馬くんももしかしたら、どこかでかけているんじゃないかなって。でも、優也は寄り道したりするときは、必ず連絡をくれるのよ....』

『....私、探します。』

『ほんとに!?ありがとうね。』

『見つかったらまた、連絡します。』

『わかったわ。暗いから気をつけてね。私も探してみるわ』

『はい!』

そして、電話は切れた。


『早く探さなくちゃ!』

恋華はパーカーを来て家を出た。


『まず、龍馬の家に行かなくちゃ....』

電車に乗らなければ行けなかった。


30分後....

『龍馬の家、電気ついてない....』

年のためインターホンを鳴らした。


『やっぱり、いないか....』

心配になってきた。


『りゅうまー!りゅうまー!』

呼んでも龍馬の気配がしない。


『れんちゃん!』

後ろから真姫と柚が走ってきた。


『恋華も優也と他月の話聞いてるか』

『うん。でも、龍馬もいなくて....今日、バイトじゃないって言ってたのに....』

『どうしよう....優也くんがなにかされてたら....』

真姫は、泣きそうになりながら鼻をすすった。


『団体で行動しても意味がないから分かれるか』

『だね。』

『じゃあ。見つかったら連絡してね!』


恋華は、工場の前を通った。


『うっぜーんだよ!!』

工場から叫び声が聞こえた。


そこは、普通の人も入れる場所だった。

鎖をまたいで、入口に向かった。


『........!!』

恋華は言葉を失った。


頭から血を流して、倒れている龍馬がそこにいた。

『ケホッ....!うっ....』

口から血を吐いて苦しそうだった。


『龍馬....』

そっと言ったつもりが、響いてしまった。


『おお。ここに3大美女の塩谷恋華がいるじゃないか』

同い年くらいの男の子が近づいてきた。

怖くて、泣きそうになってしまう。


『なんで泣くんだ?なにもしてないじゃないか。』

『........』

『ていうか、あんなボロクソと付き合ったっていいことないぜ?どんなことでも必ず守ってやる自信あるから、俺と付き合わないか?』

『いやだ....龍馬、殺さないで....』

『お前も殺されたいの?殺されたくなかったら、黙って俺と付き合えよ。』

なにがなんだか分からなくなって、涙が止まらなかった。


その途端、龍馬がフラフラになりながら立ち上がってこっちに向かってきた。


そして、恋華に抱きついた。

『龍馬....?』

『........』

龍馬は、なにも言わなかった。


『おい、恋華に血がついちゃうだろ?離れろって言ってんの』

『別にいいよ....』

『これからは、俺の彼女になるんだから離れろ。』

『いやだ....』

『死ねっ!』

男の子が龍馬を力ずくで引き離し、殴った。


『うっ....ごほっ....!』

口からは血を吐いて見るに耐えなかった。


我慢ができず、恋華は龍馬のところに走っていった。

『死んじゃだめだよ....お願いだから』

『し....なない....から』

途切れ途切れだったが、言葉はちゃんと伝わった。


『恋華、おいで』

男の子が恋華に手を差しのべた。


『いやだ!暴力して解決しようとするなんてありえない!あなたとは付き合えない!』

『小生意気な....!』

『お願いだから....龍馬を殴ったり蹴ったりするのはやめて!そんなことしたって、喜ぶ人なんていないんだよ?』

『....!』


龍馬は、フラフラになって立ち上がって恋華の手を繋いで工場を出ていった。


『お前ら覚えておけよ!』

工場から男の子の声がした。


『龍馬....』

つぶやいた瞬間、龍馬が立ち止まった。

そして振り返って恋華を見た。

『ごめん....俺、強くなくて....』

『バ、バカぁ....』

涙腺が切れて、涙が出てきた。


『幸せにしてあげなきゃいけないのに。いっぱい恋華に心配かけて、泣かせて、安心させてあげられなくて。ごめんな』

『なんで....謝らなくていいよ....私ね、龍馬のこと嫌いなんて思ったこと1度もないから....。だから、私すっごい今幸せなんだよ?....だから、謝らないでいいんだよ....』

恋華は、龍馬に抱きついた。


『......』

『ねえねえ、他の2人知らない?』

『え、あぁ。わからないけど....』

ピロリん♪ピロリん♪


恋華の携帯が鳴った。


『あ、柚からだ....もしもーし』

『恋華?龍馬見つかった?』

『うん!いたよ!』

『こっちも他月は迷子の女の子のお母さん探してたらしい。でも優也が....』

『優也どうしたの....?』

ー続きー

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