気持ち Ⅳ
『おはよー!今日、転校生くるんだって!』
恋華は、トイレで手を洗ってると同じクラスの女の子がしゃべっていた。
『え、何組!?』
『2組って言ってたよ?』
『まじで!同じクラスじゃん』
(同じクラスの子か....仲良くできるかな....)
手を拭きながから廊下を歩いていた。
『おーい。席に座れー』
教室に着くと担任がいた。
『よーし。今日は転校生紹介するぞー』
『お!カワイイ子期待!』
『でも、3大美女に勝てるやつなんてそこそこいないだろ(笑)』
『斉藤心咲です!よろしくおねがいします!』
『み、みさき!?』
『加藤どうしたー?』
『いや....なんでもないっす....』
転校生は、龍馬の中学校のクラスメイトの斉藤心咲だった。
そして、HRが終わり....
『龍馬ー♡同じクラスなんて私達結ばれてるんだよー♡』
『えっと。心咲ちゃん....だっけ?』
他月が顔を覗かせた。
『はい♡龍馬と付き合ってるホヤホヤカップルでーす♡』
『ごめんね。龍馬は恋華の彼氏だから....』
『えー。なんでー?私のほうが龍馬のことよーっくわかってるしー。それにこんな子よりも可愛いしー。』
『3大美女によく言えるな....』
『なにそれ?』
龍馬が言った『3大美女』に心咲が耳を傾けた。
『この学校内の美女の3人を示しているんだ。それが恋華、真姫、柚。ちなみに3大イケメンが俺、他月、優也。』
『私も入りたい!いーれーて!』
『あのね。この3大美女は、条件?を今日中にクリアしなきゃ入れないんだ....』
『えー。私のこと仲間はずれにするんだー』
『ち、違うよ!?仲良くなりたいし、友達にもなりたいって思ってるし!』
真姫が手を振った。
『ふーん。じゃあ、条件教えてよ。クリアしてみせるから』
『条件は、今日中にあなたのことが好きな異性を10人見つける』
『簡単よ。なんなくクリアしてみせるんだから....ていうか、あなた達もこの条件をクリアしたんでしょうね。』
『うん。龍馬、転校してきたときにクラスの13人の女の子が一目惚れ。他月、2年生の1日目に1年生の女の子15人に告白される。優也、1年生のときに2年生の先輩14人から告白される。』
『女子は、恋華、入学式から同学年、高学年ともに19人の異性から告白される。真姫、15人の異性の先輩から告白される。柚は2年生の1日目で16人の異性から告白される。』
『あ、あっそ。じゃあ探してくるから』
『まてー次授業....』
~帰り~
『さぁ、10人以上見つかったかな?』
『み、見つかったわよ!』
『誰?3人だけ教えて?』
『坂口くんと....田島くんと....鈴村くん』
『りょーかい!聞いてくるね!』
『え!ま、まって!聞きにいくの?』
『だって、わからないじゃん』
他月が、首をかしげる。
『みんな、好きじゃないって言ってるけど?どういうこと?』
『Σ(・ω・;)ギクッ』
『こういう子いるいる。でもね、嘘つくのはよくないよ?』
『だって....』
心咲は、泣きながら言った。
『だって、龍馬のことをずっと好きで....。告白したけどダメって言われて....。だから付いてきたのに、怒られて....。どうすればいいのかわからないんだよ。』
『だからって付いてくるのはおかしいだろ....』
龍馬は苛立ちの声を発した。
『だって、転校するって言ったから悲しくて。どうしても龍馬のことが忘れられなくて....』
『....その気持ちわかるけど、付き合うことはできない。俺には恋華っていう大切な人がいるし、心咲には俺なんかよりももっといい奴がいると思う。』
『なんで!?あんな子のどこがいいの!?いろんな子に聞いたけど頭悪いんでしょ!?バカと一緒にいたって間違った道選ぶだけだよ!?』
『お前に恋華のなにがわかるんだよ。』
『え?....』
『恋華は確かにバカだし幼稚だけど、笑顔がすっごく可愛くて、優しくて、俺のこと考えてくれてて、それに俺が風邪の時もわざわざ部活とかバイトとか休んで電車に乗ってでも看病しにきてくれる。恋華は誰よりも頑張ってると思う。』
『....もう、いいよ。追いかけ続けた私が馬鹿だった。』
『でも、友達ならなってあげる。』
『え?....』
『だから、友達ならなってあげるって』
『いいの?』
『いいけど?』
『ありがとー!』




