文化祭 〜ご〜
それから、ご飯を食べて教室に戻り午後の部を終わらせた。
『今日は、お疲れ様ー!みんな、ヘトヘトだと思うけど明日が最終日だからがんばろー!てことで、かいさーん!』
『他月くぅん♡明日、バンド部のライブだよね?♡私、他月くんLOVEって書いてあるうちわ持っていくね♡』
『あ、ありがとう?』
『明日のライブがんばってね♡じゃーね♡』
『なんだあいつ、気色わるっ』
柚が苦笑いしていた。
『そんなやつもいるよ(笑)』
『ねーねー。疲れてないやつ挙手!』
『........』
『だよねー....』
『優也どこか行きたいの?』
『新しい、料理本を買いたくて....』
『じゃあ、私ついてくよ?(❁´ω`❁)』
真姫が手を少し上げてニヒっと笑った。
『本当!?ありがと!』
『じゃあ、俺達帰るわ。』
『うん。じゃーね。』
『また明日〜』
龍馬は、校門から真っ直ぐ帰って、柚は左に曲がって、私と他月は右に曲がった。
『他月』
『ん?』
『付き合った回数って何回?』
『よく聞くな(笑)柚を合わせて2回。』
『え!?1人目は、どんな人だった?』
『え?....サイテーな女だった....かな。』
『もっと聞かせて!』
『....こんなつまらん話聞いてどうすんだよ(笑)』
『これからの恋愛に活用する!』
『まぁ、いいけど。これは中3くらいだっかな。
同い年の彼女から告白されたんだ。だけどその時の俺は、不良みたいにチャラくて、いい奴って感じの人間じゃなかった。初めて告白されたから、OKしちゃって。』
『うん。』
恋華が興味深く頷いた。
『最初の方は楽しかった。彼女も結構悪いヤツでさ。俺と趣味とか考え方が合ったんだ。万引きしたり、無駄に頭いい奴にカツアゲしたり。すっげー楽しかった。あ、この時はな。』
『それで?』
『さすがに受験生だったから、ある程度勉強はしてたんだよ。彼女はとにかく勉強嫌いでワークとか教科書とかに一切目を向けなかったんだ。「一緒に勉強しよう」って言っても、逃げるばかり。それで勉強ばっかりだっから、遊ぶ回数も減ってデートも減った....。俺がコンビニから帰るとき、衝撃な現場を見てしまったんだ。』
『な、なになに!?』
『....橋の上で知らない男と抱きついてたんだ。』
『え....』
『見間違えかもしれないと思って、彼女達を追ったんだ。でも見間違えじゃなかった。彼女の家の前で知らない男とキスしてるんだもんな。間違えじゃなかった。』
『....ごめん。聞かなかったほうがよかったよね』
『いいや。今は幸せ。柚は頭いいし、勉強教えてくれる。チャラくないし、素直だし。俺にピッタリの彼女。』
『そっか(笑)』
『あ、俺家あっちだから。じゃーな』
『うん。ばいばい』
恋華は家の方向に体を向けた。
『....ピッタリの彼女....か』
(龍馬は、私をピッタリの彼女って見てくれてるのかな....)
『....ばかだな....私。』
(そんなこと、考えちゃだめだ。ネガティブな考えはやめなきゃ)
『そ、そうだ!今日の夜ご飯はカレーにしよっ!カレー粉もあるし、じゃがいももお肉もある!』
お気に入りのリュックを背負い直していえまで走った。




