テニス
『今日は、午後から悪天候が予想されます。折りたたみ傘を持っていくと良いでしょう』
朝、朝食を食べながらテレビを見ていた。
『今日は、雨かぁ』
私の家には私以外誰もいない。独り暮らししているから。
『いってきまーす』
誰もいないけど言っておこう。
『恋華ちゃん、おはよう』
『あ、おはようございます!』
お世話になっている駄菓子屋さんのおばさんだ。
『あれ?紫音ちゃんと龍之介くんはいないんですか?』
『やだ、恋華ちゃん!まだ6時だもの。寝てるわよ!』
『あ、そうでしたね笑』
紫音ちゃんと龍之介くんは、このお店の娘さんと息子さん。紫音ちゃんは、中1年生。龍之介くんは、小学6年生。
今日は、部活だから早めに家を出た。
『部活頑張ってね』
『ありがとうございます!』
私は、電車に揺られ、駅を出て、学校に向かって、部室に行って、体操服に着替えて、コートに向かう。
『おはよー!』
『おはようございます!』
『先輩!ネット立てておきました!』
『先輩!コートの整備終わりました!』
働きのいい後輩は、今日もイキイキしている。
『ありがとう!』
『オハヨー。。。』
『あ、先生おはようございます!』
先生の話を聞いて、コートの周りを5週走って、準備運動をして、後輩にテニスの基本を教える。
テニス部は、3年生がいないから、私が部長なのだ。
他にも優也が所属している料理部も3年生がいない。
3年生は、全体的に少ないから3年生がいない部活があるのだ。
『れなちゃん、手首じゃなくて肩を動かしてね!』
『はい!』
『あ!杉山くん、ラケットの持ち方はこうだよ!』
『はい!』
後輩に教えていると、コートの隅に女の子が1人いた。
とても寂しそうだった。
よく見るとテニス部の1年生だった。
『どうしたの?』
『みんなみたいに上手くテニスができないんです。』
確かにこの子以外の子は、みんな上手くなっている。
『じゃあ、私と練習しようよ!基礎からやり直せば絶対上手くなれる!』
『ホントですか?…』
『うん!ホントだよ!だから、がんばろっ!』
私は、その子にテニスの基本中の基本を教えた。
キーンコーンカーンコーン
『あ、終わっちゃった。午後練くる?』
『ごめんなさい。今日、塾で…』
『そっか!じゃあ、明日また練習しよ!』
『はい!』
部活が終わり、教室に戻りいつもの学校生活が始まった。




