風邪
『やっばっ....』
気持ち悪くて、頭痛くて、体がだるくて、立てない。
『風邪引いた....』
家族で住んでいた家をそのままもらったため、一人暮らしにしては広かった。
立てない→体温計持ってこれない→体温が測れない
『学校に電話しなきゃ...』
枕元に充電していた、携帯を取り出し番号を打つ。
『もしもし、2年A組の塩谷です....』
『恋華?どうしたの?(笑)』
『え?』
番号を間違えてしまった。
しかも相手が龍馬だし....
(あ、ついでに先生に言ってもらおう....)
『あ、龍馬。番号間違えちゃって。ごめんね?あと、私風邪引いちゃったから学校休みます。先生に言っておいてください。』
『そっかぁ、風邪引いちゃったのか。わかった先生に言っておくよ。お大事に』
『うん、バイバイ』
龍馬はいつもよりなんか....冷たかった。
『まぁ、いいや。寝よっと。』
ピーンポーン♪
家のインターホンがなる。
『だ、誰だろう。』
力を振り絞り、1階に降りる。
フラフラになりながら、玄関に向かった。
『はい....』
『恋華、大丈夫?』
『龍馬!?が、学校は?』
『俺も休んだ!恋華が心配でさ。電話してたときも苦しそうな声だったし。それに、恋華1人暮らしで、女の子1人じゃん?倒れたりしたら危ないし、俺が看病してあげる。』
『わざわざ学校も休んでくれたの?ありがとう....』
本当に嬉しかった。苦しかったのは本当だし、彼は私の体調を一番にわかってくれていた。
『よーっし!体温は測った?』
『ううん。1階まで行く力がなくて....』
『あ、ごめんね。玄関まで来させちゃって』
『大丈夫だよ。』
『じゃあ、まず体温測って。』
『うん。』
リビングのソファに座り、体温を測った。
ピピー
『37.9かぁ....結構高いね。』
『うん』
『はい。アクエ○アス。』
龍馬は、『風邪引いたときは、スポーツドリンクを飲むといいよ!』と言って私に差し出した。
『ありがとう』
『寝てていいよ?』
『あのさ....』
『ん?』
『一緒に私の部屋にいてほしいんだけど....』
『いいよ?』
『ありがと』
部屋
『俺、ここで座ってなんかやってるから、なんかあったら言ってね?』
『うん....』
何時間か寝て、起きた。
『龍馬....』
『どうした?』
『頭痛い....』
『頭痛い?』
『うん』
『ちょっと待ってて!』
龍馬は走って1階に降りた。
『これ、どう?』
『冷たい。気持ちいい』
『よかった!』
ちょうどいい感じの冷たさの保冷剤をおでこに当ててくれた。
『じゃあ、また寝るね』
『うん』
そして、寝ていたら夜の7時くらいになっていた。
『うぅ....』
『恋華?』
朝のときよりも、体がだるくて頭痛がひどくなった。吐き気はしないが気持ち悪かった。
『龍馬....』
『どうした?』
『手....』
『手?』
『手....』
龍馬は、手を出した。私は、その手を自分の首に当てた。
『あつっ!』
龍馬の手は、冷たかった。
『体温測ってみようか』
『ぅん....』
もう声は、かすれていた。
ピピー!
『38.8!?超高いじゃん!大丈夫?』
『だい...じょう....ぶ....ケホケホッ』
『大丈夫じゃないよ!保冷剤持ってくるから待ってて!』
『....』
もう、声を出す力すらなかった。
『はい!』
『ぁりがとぉ....』
龍馬は、私に抱きついた。
なにも言わなかった。
離れて、龍馬は私の手を握っていた。
(なんか....安心する....)
『龍馬....』
『ん?』
『いつ帰るの....?』
『うーん、恋華の体調が落ち着いたらかな?』
『いいの?』
『うん。良くなるまでずっといるつもり』
『ありがとぅ....ごめんね....』
『別に嫌じゃないし。好きな人といられるから、それだけでも俺は幸せかな』
『うん、ありがとぉ』
次の日、私は良くなった。
『ずっと一緒にいてくれてありがとう。』
『いえいえ!良くなってよかったよ!』
『これからもよろしくね!』




