真姫&優也 あなたとの出会い
高校1年生
『柚、れんちゃん....』
『『んー?』』
『私……好きな人できちゃった!』
『まじ!?』
『やったじゃん!』
『うん!』
この時、私たちはまだ他月たちに出会っていなかった。
『どんな人なのー?』
『料理部の人でね、優しくてね、先生に頼まれた本を積んで持ってたら落としちゃってね、その人が拾ってくれて職員室まで運んでくれたの(❁´ω`❁)』
『名前は?』
『えっと…西条....ゆうま?だっけ?....あ!そうそう!優也くんだ!』
『あ、私知ってる』
『柚、知ってるの!?喋ったことある!?』
『あるよ?同じ中学だもん』
『えええええええええ!!』
『じゃあ、幼なじみ?』
『中学1年から知り合ったから、幼なじみではないかな?』
『どんな人なの!?詳しく教えて!』
『優也は、まぁ物静かで中学では調理実習のときも毎回先生に褒められてた…かな?あと、他の女子に「優しくて料理ができるイケメン」ってあだ名がついて、女子に人気だったって感じ?』
『柚も好きだったの?それか、今も好きなの?』
不安になって私はきいた。
『んなわけないじゃん(笑)ていうか、男子で物静かとか私、嫌いなタイプだし。』
『よかったー!』
そして、つぎの日。
『う、うわぁ!』
なんにもないのに、廊下でこけてしまった。
(は、恥ずかしい....)
早くこの場から立ち去ろうとした瞬間。
『大丈夫....ですか?』
そこには、西条くんがいた。
『だ、大丈夫です....』
『あ、ダメだよ。膝怪我してる。はい絆創膏』
『あ、ありがとう....』
『あ、あのさ!』
『はい!』
帰ろうとしたら彼が私を呼んだ。
『今日さ、調理室で料理部が作ったスイーツの試食会があるんだ。よかったら来てほしいんだけど....』
『はい!行きます!』
『よかった!友達とくる?』
『はい!三人で行きます!』
『わかった。じゃあ、これ』
彼は、チケットを3枚くれた。
『ありがとうございます!』
『ぜひ、きてね!』
『はい!』
彼は、走って行った。
放課後
『わぁぁぁぁぁ!!』
『すごいね!』
『初めて見た…』
そこには、バイキングのようにケーキがぎっしり詰められていた。
『あ、優也』
『あ、柚だ。久しぶり』
『久しぶり!』
『西条くん、このケーキ美味しいね!』
『これは、北海道産のチーズを使ったチーズケーキにラズベリーをソース状にしてかけたケーキだよ。』
『こ、これは!?』
『それは、ベルギーのチョコを使った。チョコケーキ』
『これ、全部西条くんが作ったの!?』
『調理室にあるケーキ全部じゃないけど半分が僕かな?』
『すごーい!』
『じゃあ私たちは他のケーキ食べてくるね!』
『西条くん…』
『なに?』
『放課後、料理部の様子見に来てもいいかな?』
『いいけど、なんで?』
『えっと、、、西条くんと仲良くなりたくて....』
『あははっ。そっか!じゃあ、おいでよ。僕は、いつでもいるからさ!』
『うん!』
そして毎回、調理室に行って西条くん....いや優也くんに会いに行った。
(よし!今日は、告白しよう!)
私は、決めていた。
そして、今日も優也くんに会いに行った。
『そっか、ありがとう。僕さ大好きだから』
調理室に入ろうとしたら優也くんの声が聞こえた。
『そんなに?(笑)ありがとう!』
そして、女の子の声が聞こえた。
そーっと見ると、2年生の女の子と優也くんが楽しそうに話していた。
(今、大好きだからって言った?)
『あ、明日は買い物行こうね!』
『また?この前も行ったじゃんかー』
『少しくらい付き合ってよ!』
『しょうがないなー』
その時私は、気がついた。
(優也くん、彼女いるんだ....)
優也くんのことなにも、知らないくせに『優也くんと仲良くなりたいとか』なにバカなこと言ったんだろう。
優也くんは、優しいからかっこいいから、みんなから好かれるのは当たり前だよね....
『なに、期待しちゃってるんだろう....』
涙が溢れた。
(もう帰ろ....)
最悪....
『わぁ!』
こけた。
声を出してしまって、調理室にも聞こえる声だった。
『真姫さん!』
優也くんは、走ってこっちにきた。
『大丈夫?....どうしたの!?』
優也くんは、私が泣いてることに気がついた。
『誰かになにかされたの?』
『....です....』
『え?』
『優也くんが好きだったんです!だけど、彼女さんがいるのに気がついてもうダメだって....ごめんなさい!』
優也くんは、こっちをじっと見ている。
『僕なんかでよければ、付き合うよ』
『え?でも彼女さん....』
『あははっ。あれは、僕のいとこ。』
『でも、大好きだからとか言ってた....』
『あれは、この前ゼリーをもらって大好きなゼリーだったから大好きって言ったんだ。』
『じゃあ....』
『よろしくおねがいします!』
『あ、ありがとうぅぅ』
その場で抱きついた。
優也くんは、ケーキの匂いがしていい匂いだったのを覚えている。
そして、私と優也くんの物語が始まった。




