第6章 世界の果てと光る洞窟
こうすけがしばらくグリトスを連れて探索すると、グリトスが何かを発見したらしく、ワンワン!と吠えた。グリトスの方へ行くと、そこにはどこまで続くのかわからないほど暗い洞窟があった。
「ゆうすけ!ジェムおじさん!!洞窟があったよ!!」
こうすけの大声に合わせるように、グリトスも大きく吠えてゆうすけとジェムおじさんを呼んだ。
ゆうすけが掌から炎を出して、洞窟の中を照らした。
「便利だねぇ。」
自分の水の力とどっちか強くて便利かな、とこうすけは思った。
「洞窟、どこまで続いているんだろう。調べてみよう。」
ゆうすけの炎で照らしながらグリトスとゆうすけが並んで前を歩き、こうすけとジェムおじさんがその後に続いていた。人が2人並んで歩いても余裕の大きさだった。小学生のこうすけがわかるくらい、明らかに人工的に掘られたものだった。どこまで続くのか、急に魔物が襲ってこないか、と警戒ながら進むのはとても緊張した。真っ暗で未知の洞窟の中はとても長く感じた。
「わっ。」
ゆうすけが炎で照らしながら先頭を歩いていると、急に足が宙に浮く感じがして転びそうになった。
「わっ、なんだよ、急に止まるなよ。」
後をついてきていたこうすけが体勢を崩したゆうすけにぶつかってよろめいた。
こうすけがゆうすけを見ると、ゆうすけの足は地面から離れたところにあった。
「浮いてる!」
4人を中心にして周囲が円形に光った。円を描いた光の線は魔法陣の形となり、その強い光で四人を包んだ。
「しまった!配置魔法じゃ、飛ぶぞ!」
ジェムおじさんの叫び声と同時に全員が急上昇をして、岩山の頂上らしきところに放り出された。
「いてて。なんだよ、今の。」
油断して着地しそびれたゆうすけは尻餅をついた。お尻をなでながら顔を上げると目の前に石造りの教会に似た建物があった。
翼を使ってふわりと着地したジェムおじさんと、くるんと回転して華麗に着地をしたグリトス、体制を崩しながらも両足で着地を決めたこうすけは、すでに立ち上がって建物を眺めていた。
「ずいぶん古そうな建物だね。」
こうすけが近づくと、外壁の表面には苔が生えていた。ずいぶん長い間放置されていたようだ。
「誰も住んでいないようじゃの。中を調べてみようか。」
こうすけとジェムおじさんが中に入ろうとすると、ゆうすけが建物の横で何かを見つけたようだった。
「ねぇお兄ちゃん、ちょっと来て。」
建物の中に入ろうとしたのを途中でやめて、こうすけはゆうすけの方へ行った。ゆうすけの前に、見覚えのある大きな南天の木が茂っていた。
「うちの南天の木と全く同じじゃない?」
「本当だ。でも、なんでこんなところに。」
周囲を見回してみたが、南天の木以外に見覚えのあるものはなかった。
「とにかく、ジェムおじさんとグリトスを追いかけて建物の中を調べてみよう。」
こうすけはゆうすけを連れて建物の中へ入った。




