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第4話 農家、自衛隊カレーを食す

自衛隊基地の食堂――

湯気の立ち上る鍋から、香辛料と野菜の甘みが入り混じったたまらない匂いが広がっていた。


「では、本日のメニューは特製・野菜カレーだ!」

調理担当の隊員が声を張り上げる。


ひと口、カレーをすくった隊員の目が見開かれる。

「……なにこれ……うまっ!」

「いや、これ……今までのカレーは何だったんだ……?」

「おかわりィィィィ!」


瞬く間に食堂はカレー祭りと化した。

鍋は減るどころか、次々に「おかわりコール」が響き、食堂は戦場さながらの騒ぎだ。


拓海はスプーンをくるくる回しながら周りを見回す。

「そういや、水城さんとレイカは……?」


「遊びに行ってるのかもな」と勝手に想像していると、背後からドスの効いた声が。

「いや、近くのダンジョンに修行に行ってるぞ」


振り返ると、そこには長万部司令。

「レイカが『強くなりたい』って言い出してな、水城が付き添ってる。帰ってくるのは2、3日後だ」


「……マジか。てっきり温泉とか行ってるのかと」


長万部がニヤリと笑う。

「それまでの間、お前も自衛隊の訓練に参加してみないか?」


「……いえ、遠慮します」

秒で丁重にお断りする拓海。


「じゃあ――」

と長万部が次の提案を切り出そうと口を開く。


拓海はこの瞬間、嫌な予感センサーが作動するのを感じた――。

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