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第1話 農家、予想外の仕事先に頭を抱える

新千歳行きの飛行機。

通路側の席で、レイカはスマホを片手に「ほら見て!北海道のスイーツ特集!全部食べたい!」とハイテンション。

窓側の水城は、観光パンフレットを読みながら「観光も仕事も、バランス良くね」とお目付け役らしい落ち着きを見せている。


そして真ん中の席、拓海はぐったり。

「……なんで俺、借金返済で来てるのに、周りは旅行気分なんだよ…」

「えー、そんなこと言わないで!せっかく北海道なんだから楽しもうよ!」とレイカは肘でつついてくる。

「楽しむ余裕なんて……」と拓海は呟くが、レイカは気にせずニコニコ。


着陸後、新千歳空港に降り立つ三人。

「おおー、空気がうまい!」とレイカが深呼吸。

水城は「季節柄、そこまで寒くないのは助かるわね」と辺りを見渡す。


拓海は小声で「まぁ、俺の農家の慈愛スキル使えば、真夏以上の暑さにもできるしな…」とぼやく。

レイカはすかさず「じゃあ今すぐやって!アイス食べながら半袖で観光できるじゃん!」と無茶ぶり。


しかし、三人の行き先は観光地でも農家でもなかった。

タクシーで到着したのは、厳めしい門と鉄条網に囲まれた施設。


「……自衛隊基地?」と拓海。

水城はさらっと「ええ、今回の依頼先よ」と答える。

「なんで北海道で農作業ツアー始めるのに、いきなり自衛隊なんだよ!」と拓海は頭を抱えるのであった。

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