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第8話 農家、全国農作業ツアーが決定する

暴走野菜との激闘を終え、拓海は息を整えながらふと身体に違和感を感じた。

「あれ?なんか体がすごく軽いぞ…!」

激しい戦いで魔素をたっぷり使ったおかげか、妙に体が軽く感じて、思わずにっこり。


その時、ポケットの通信端末がピコピコと鳴る。

画面には水城の名前。


「拓海、いい報告と悪い報告があるわよ」と水城の声。

「まずは良い報告から。暴走野菜は無事鎮圧されたわ。君のおかげね、ありがとう」


「で、悪い報告って…?」と拓海。


「暴走野菜の原因は、ズバリ君の魔素の使い方に問題があったの。協会から損害賠償の請求がきているわ」


拓海、思わず「えぇっ!?マジで俺が損害賠償!?」と絶句。


「金額は結構な額よ。SSSランクダンジョンの報奨金である3億は没収。そして…全国を回ってスキルで野菜を作ってもらうわ。言わば全国農作業ツアーね。」



「全国農作業ツアー…?」と拓海が呟くと、

「そう、君が借金を返すための仕事よ」と水城はクールに告げる。


通信が切れると同時に、隣でレイカが両手をあげて大喜びしている。


「やったー!全国旅行だー!あちこちの農家で新しい野菜作って、美味しいもの食べて、拓海の助けになれるなんて最高!」


拓海は呆れ顔で「え、ついてくる気なの…?」とぼそり。


レイカは満面の笑みで「もちろん!だって全国の野菜が私たちを待ってるんだもん!」


拓海は苦笑いを浮かべながら、遠い目をした。


「全国ツアーで借金返済か…これからますます大変だなぁ…」


――こうして、拓海の新たな挑戦、全国農作業ツアーが幕を開けるのであった。

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