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第5話 農家、魔改造実験を企てる
朝の畑。水城が腕組みで睨む。
「拓海! そろそろ真面目に、まともな野菜を作りなさい!」
「まともな野菜って、普通の大根とかキャベツ?」
「そうよ。もう光る大根とか暴れるキャベツはやめて!」
レイカも横で「そうそう! 変な実験は止めて!」と追い打ち。
「わかりましたよ……」と大人しく返事した拓海。
だが、目はすでに裏畑へ向いていた。
畑の隅っこでこっそりと始まる魔改造野菜の実験。
「よし、今回はもっとすごいやつを作るぞ!」
拓海はスキルを使い、魔素を注入。
数分後、土が震え、小さな芽が一気に伸びる。
「おお……これは……?」
翌日、水城にこっそり聞く。
「ねえ水城さん、魔晶石の魔素って、野菜の改造には使えないんですか?」
水城、顔色を変えて言った。
「昔、私たちも魔晶石の魔素で実験したことがあるのよ。結果は……」
「魔物化して、ダンジョン化寸前になった」
拓海、目が点に。
「まさか、また野菜が暴れるのか……?」
レイカも合流し、三人で改めて魔改造野菜を眺める。
芽は光り、時折小さく震えている。
「やっぱり、ちょっと怖いわね」
三人の表情が曇り、魔改造野菜は焼却処分することとなった。




