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バグ職シーフは紙すら切れない。  作者: 藤原 智


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五話 クラン加入 スキル登録

 クランに加入した。

 クランの名前は、「かなり。」


 変な名前だった。

「。」まで入れるらしい。

 何?そのこだわり?


 加入する前に、皆が教えてくれたことがあった。


 今、左手の人差し指にはめている指輪のシステムについて。


 ◇


「ところで、うさぎさん、指輪は?」


 指輪って?

 そんなん、持ってないけど?


 三人とも、付けてるな……。

 お揃い?


「え?指輪?」

「おかしいな?あるはずだけど。ポケットの中は?」


 両手で、ポケットを探ると、小さな物が手に触れた。

 これか?

 同じ物っぽい……。


「これ?」

「あ、そうそれ」


 リンクさんが、説明してくれた。


「その指輪で、色んなこと操作するから」

「操作?」

「ああ、表面、ボタンみたいになっていると思うけど、それを押すとウィンドウが出るんだ」


 ほうほう、確かに、押せるようになっている。

 押しても何も起きないけど?


「押しても何も?」

「指にはめないと」


 たしかに、指輪だもんね。


 左手の人差し指に、指輪をはめようとした時だった。


(それをはめちゃダメ!)


 え?

 何?

 何?

 頭の中で言葉が響くんだけど?

 

 怖っ!


(今なら間に合う! それをはめると、私は……)


 ……。


 何も言わなくなった。

 おーい? 

 どういう事?

 説明を求める!


「うさぎさん、どうした?」

「え? あー、何でも……」

「でさ、指輪は端末みたいなもんで、クラン加入、脱退もそうだけど、スキル管理とか出来る」

「スキル?」

「あー、一度に全部説明しても混乱するだろうから、クラン加入の申請送るから、指輪をつけて押してみて」


 うーん……。

 さっきの声が気になる。

 

 気のせいか……?

 

 ……。


 うん!気のせいてことにしよう!

 そうじゃないと怖いから。

 

 え?

 なんか……吸い付く様に……?


 あれ?

 取れない?

 ていうか、皮膚に張り付いて……。


 え?


「あ、あの、外れないけど?」

「融合て言うのか。それはめると、体の一部になると思ってもいい」


 はああっ?

 そんな大事な事、後で言うなああ!!


 さっきの声、このこと言ってたのか。


 融合て?

 体の一部て?


 何か……本当に怖い……。


 取り返しのつかないことをした気分だった。


「ま、指輪押してみて」

「う、うん……」


 おお?

 空間に画面が……。

 どういう原理なんだろう?


「何かすごい……」

「分かる。私もすごっ!って思ったもん」

「俺は、生まれついてだからな」

「説明しているから」

「ハイハイ」

「ヘイ」

「で、今からクラン加入申請送るから」

「うん」


 クランのボタンに New! とでた。

 

「これ?」

「うん、それ押すと、クランに入る」


 すご……。


 現実に欲しい、これ。

 

 ーークラン『かなり。』より加入申請が届いています。

 加入しますか? はい/いいえーー


 ポチっとな!


 画面の上部に、かなり。所属ってなった。


「ようこそ!かなりへ」

「うさぎさんよろー」

「よろしく」

「よろしくお願いします」


 華菜さんが、ソファから立ち上がると、テーブルに水をいれた、コップをそれぞれの前に置いた。


「じゃあ! うさぎさんがかなりに入った記念に乾杯しよー」


 そんなことされると、何か…恥ずいね。


「お、いいな」

「だな」

「うさぎさん、一言どうぞ」


 え?

 マジ、恥ずいんだけど?


「えー。あの…詩韻兎です」

「はあ? それだけ? うさぎさん、頑張ってー」

「じゃあ、俺が」

「リンクは、話すな。長そう」

「そうそう、今日は、お日柄も良くとか言い出しそう」

「言わねえよ」


 ああ……この三人、本当に仲良いんだな……。

 ここまでくるのに、喧嘩したりしたんだろうね……。


 この三人の間に、入れるかな?

 少し不安。


「華菜、乾杯するのに水かよ。俺ビールがいい」

「はあ?直哉、あんた馬鹿? うちは、お金ないんだから、そんなもん用意出来るわけないでしょ!」


 な、何か、現実的な話が……。

 異世界てなんだろう?


「まあまあ、とりあえず乾杯しよう」

 

 ここまでが、クランに加入した流れだった。

 突然説明口調だって?

 色々と事情があってね?

 細かいことは、気にしないで。


「指輪をつけたから、スキル使用出来ると思う」


 スキル?


「スキルを選んでみて?」


 スキル。

 スキル。

 あった。


 おー!

 

 何かいっぱいある!

 

「今使えるスキルわかる? 初期スキルてあるから」

「ううん」

「光っているのがあると思うんだけど?」


 えーと……。


 スクロール……。


「あった!」

「それを、登録出来る」

「登録?」


 登録の仕方を、リンクさんが教えてくれた。

 空手やってたと思ってごめんなさい。

 多分、学校の先生やってたね。

 わかりやすかった。


 使えるスキルは、


 『疾風』速いよー!


 『盗む』何でも盗めるよー! でも、命は盗めないよー!


 『衝突ダメージ無効』これないと、シーフ、すぐに死んじゃう。


 『落下ダメージ無効』どんなに高い所からでも、ダメージさん、さよならだよ!


 この説明、絶対にイナのアホが考えただろ?


 スキルの横の登録ボタンを押し、右手指を選択。

 人差し指に、『盗む』

 親指に、『疾風』


 おおー。


 登録すると、親指、人差し指の爪の上に、スキルのマークが浮かんだ。


 すごー!

 

 『衝突ダメージ無効』

 『落下ダメージ無効』

 は、覚えるだけで、登録はいらないらしい。

 パッシブスキルとリンクさんは言っていた。

 

「お?登録できたな」

「うさぎさん、スキル試してみよー」

「だな。また、蜘蛛行こうぜ」


 お?

 皆、やる気だ。

 こんなにも早く、リベンジを……!


 見せてやるか!

 私のスキルの力を!

 

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