表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!  作者: 山田みかん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/152

テンプレ設定

 信用がないな~、解ってるよ。これでも『治癒』の使い方をちょっとは積んだんだよ? ちゃんと小っちゃく絞っていくよ?ぺぺぺんと出来るよ?花も咲かないよ‥‥‥‥あれ?


「‥‥‥‥どうしようか」


「どうした?嬢ちゃん」


「え~と、おっさんの時のとは違うんだけど。腹部に黒い疾患があるんだよね‥‥‥‥」

  

 おっさんの時は、どす黒いタールの様な感じだったが、これはそれとは違う霞の様な感じだ。‥‥‥‥癌みたいなものかな‥‥‥‥問題はコレをどうするか。

 おっさん達の時は遠慮なく腹に手をツッコんだんだよね。まあ、あの時は気分がハイだったしな~。

 冷静になれば、躊躇なく腹に手を突っこむ所業はできんよな。

 断末魔をあげていた隊員は、きっとトラウマが残っただろうしな~。


「おお、そうかそうか─────どれ、ワシが手伝ってやろう!」


 ドルクのおっさんは、ギルドの長が座っている椅子の後ろに回った。


「な、なんだ!?何をするんだ!?」


「なに、ワシもやられたんじゃ。大丈夫じゃ、心配などないぞ。すぐに終わるからな」


 パツパツの筋肉でにぃ~っこり笑顔を添えながら、長をがっつり背後から羽交い締めにした。


 ─────あ~そうですか。

 それしかレパートリーがないから、しょうがないよね。─────うんうん。


 その日、ギルド内に恐怖の叫び声が響き渡った。



「‥‥‥‥『仙桃』美味しかった」


 晴天の中クリスティーナは、中庭でお茶を頂いていた。

 思いがけず前世の同郷と出会って、気を抜いていたが、今は市女笠風の帽子を被っている。日よけの意味もあるので、ある意味丁度いい。


「‥‥‥‥本当に美味かったですけど、レアアイテムですよね?あの人どこで採ってきたんでしょう?」


「『深淵の森』の中で採取したって聞いたわ」


「「『深淵の森』‥‥‥‥」」


 護衛二人はわかり易く震え出した。


「あの人マジであの森抜けて来たんっすね‥‥‥‥」

「マジパねぇ‥‥‥‥」


 下世話な下町言葉を呟く二人は、礼儀作法に厳しいサラにじろりと睨まれる。

 

「─────ん゛ん。 あの人異国から来たって聞いたんですけど、どこの出身なんでしょう?」


「そうですよね?なんか見慣れない服装でしたし。姫様は聞かれました?」


 ハァ─────い。来たよ~リオさん。ここは一つ私がリオさんの裏設定を確立しなければ。


「聞いたわよ?リオさんはね、海を越えたここから遠い、名もない『東の島国』からここにたどり着いたのよ」


「‥‥‥‥」


「‥‥‥‥」


「‥‥‥‥」


 ‥‥‥‥あれ?皆の反応がない。 おかしいな?遠い島国から来たって事にすれば「なるほど~」「そうなんですね~」で終わる予定なのに。


「‥‥‥‥姫様‥‥‥‥それって‥‥‥‥」


「‥‥‥‥え、マジなの‥‥‥‥?」


「‥‥‥‥白いフェンリルいたよ‥‥‥‥」


 ───── 何?私が何かマズい事言った?


「ど、どうしたの、皆?」


「ひ、姫様。お忘れですか?あの、─────『言い伝え』」


「‥‥‥‥『言い伝え』」


 ‥‥‥‥あっ!─────あっ!あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

 

 忘れてたっ!!─────ごめんリオさんっ!この世界では裏設定にならなかったっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ