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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
3章 魔族
39/84

10 消失

イズミ達がオアニニス兵と戦い始めてから間も無く

フェスタの所へシフォンから互いの情報交換の為のレターリーフが届いた。


「イズミ、シフォンからレターリーフが届いた。今の現状を直ぐ報告するから

もしかしたら応援に来てくれるかも知れないわ。」


「シフォンさんが来てくれれば心強いわ。でも大丈夫かな?」


「向こうには勇者様や異世界人のミナトに竜人に精霊まで居る凄いパーティだものきっと大丈夫よ。」


「うん。そうとなれば尚更頑張らなくちゃ。」


そしてイズミ達がオアニニス兵の相手をしてると洞窟の方から100人近い魔族が姿を現し

オアニニス兵に交じって攻撃して来た。


それを見て居たレアが嬉しそうにニヤッと笑い。


「うぉ~しゃ!やっと俺の出番か!フェスタ!良いよな。」


「勿論。レア頼むわよ。」


「おっし!お前ら待ってろよ~~。」


「「あっ!」」


レアが喜んで腕をブンブンと振り回しながら魔族の方へ走って行く途中

その腕に殴られた数人のオアニニス兵が吹き飛んで行った。


「は~。張り切るのは良いけどヤッパあいつバカだよね~。」


そう言って片手を顔に当て項垂れるフェスタ。

思わずそのフェスタの嘆きにイズミはオアニニス兵の相手をしながら『プップッ』と笑いを

必死に堪えていた。


オアニニス兵の相手をしながらその様子を見て居たリガルドはため息をつきながら。


「絶対的不利な条件な筈なんだが彼女達の様子を見てるな何だか力が抜けるんだよな。」


「良いじゃない。それだけ彼女達には力が残ってると言う事なんでしょ。」


ドリアがにこっとリガルドに向けて笑うとリガルドも仕方ないという風に

又一人とオアニニス兵を倒して行った。


しかしレアはオアニニス兵に交じって襲って来る魔族を全て倒す事が出来ず

その何割かはイズミ達に襲い掛かって来た。


直ぐに風の防壁をオアニニス兵と魔族の狭い間に張り

その魔族だけ竜巻を発生させて吸い上げた。

吸い上げられた魔族が上空から魔法攻撃をして来るがバランスを崩し標準が合わずイズミ達から

全て外れる。

その間にも他の魔族に対し風の刃を幾つも放つイズミ。

それに対しフェスタが目の前に目の部分だけ穴を空けた土の防壁を盾にして

その穴からアイスピアを放つ。

『流石優秀な魔術者から教わっただけあって魔法の使い方が上手いな』

イズミがそう思いながら又後から来たオアニニス兵を気絶させると

遠くから聞き覚えのある声が聞えて来た。


「イズミ~~お待たせ。」


振り向くとタルト達とセティアにカリナその周りにはリガルドの部下達が走って来るのが見えた。


「良し!これからだ。」


イズミが呟くとリガルドも彼らに気付いたらしく部下達に自分方へ来るように手で合図を送って居た。

リオガルドの部下が到着すると彼らに向かい敵の魔族の方を指さし


「まずはオアニニス兵を操って居る奴を探し出せ!必ず兵士達を見渡せる場所に居る筈だ。急げ!」


手加減しなくてはならないオアニニス兵だけでも相手をしなくて済めば

残るは魔族だけ。

手加減無しで行ける為随分とやり易くなる。

幾ら足止めだけと言っても流石に限度は有る為少しでも負担を減らしておきたい

それには何よりもオアニニス兵を操って居る者を倒す事が先決だとリオガルドは考えて居た。


タルト達ニシアの風のメンバーはイズミと合流して共にオアニニス兵に対峙して居た。

しかし少々の怪我では何度も立ち上がって来る兵士達への力加減に苦労して居た。


その時リオガルドの部下の一人がその男を見つけた。


「リオガルド様あそこ。あの右手の丘になって居る木の後ろに居る男が術を使って居る様です」


イズミ達が見るとその男は隠蔽魔法を使って居るのか意識しないと分からなかったが

確かに他の魔族と違う動きをして居るのが分かった。


「あいつだ!レ・・・いや・・イズミ頼めるか?」


途中言い直したがリオガルドがイズミに討伐の指示を出した。


「任せて。」


そう言うとイズミは飛び上がりその魔族の後ろに静かに下りると

そのまま風の塊を浴びせ失神させ縛り上げた。

すると今までイズミ達を襲って来ていたオアニニス兵達がその場で倒れ込み気を失って行った。


「良し。これで大分やり易くなった。イズミもう一つ頼みたいんだが彼らを一か所に集めたらそこに結界を張って欲しんだが出来るか?」


「結界は無理だけど風壁で守る事は、出来るわ。」


「助かる。それで頼む。」


それからはリオカルドの部下とレアが魔族達を一時的に押し返す間に

オアニニス兵をイズミ達が一か所に集める事になった。


イズミ達が気絶したオアニニス兵を集めている時上空から声が聞えた。


「イズミ!フェスタ。状況は?」


見るとシフォンとミナトが丁度下りて来る所だった。


「「シフォン」さん」


フェスタとイズミがシフォンに駆け寄りオアニニス兵を操って居た魔族を捕まえ

気絶した兵士達を一か所に集めて居る所だと説明すると。


「それじゃ私は魔族の方を担当するからミナト、イズミ達の方を手伝ってあげて。」


それから状況は一変した。

シフォンが魔法を放つと今迄立ってイズミ達に襲い掛かろうとして居た100を優に超える

魔族の殆どが吹き飛ばされ一気に数百メートル後退した。


「さあ今の内に。」


「シフォンさん一体今何を・・・」


「フフフ、ヒミツ」


そう言って笑うシフォンが更に反対方向の魔族にも同じ魔法を放ち

彼等を吹き飛ばした。


「ほら、惚けっとしていないで急いで彼らを運んで、魔族は私が引き受けるから。」


呆然とその様子を見て居たイズミがその言葉に気を取り戻し

倒れた兵士達を運んで居るとミナトが兵士を運びながらイズミの隣に来た。


「イズミ、間に合って良かったよ。怪我は無かった?」


「来てくれてありがとう。お陰で皆大した怪我は無いわ。」


「それは良かった。それじゃ俺は向こうの兵士を運んで来るからこっちの兵士達を頼む。」


そう言って少し離れた場所に倒れていた兵士達の方へ走って行った。


「は~、ヤッパミナトが来ると緊張するな。」


イズミがそう呟きミナトの方をチラッと見るとミナトも気付いたらしく

手を振って来た。

それに手を振り返し自分の手元に目を移そうとした時ミナトの下で『キラッ』と光った物に気が付いた。


「えっ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ミナトがイズミから離れた場所に倒れて居る兵士を抱き抱えようとした時

その男が突然隠してあった剣をミナトに突き刺した。

突然胸元が熱くなったと思うと次第にそれが痛みに変わり刺された事に気が付いたミナトは

その男の持って居る剣を抜こうとしたが手に力が入らない。


「やった!俺が手柄を上げたぞ!お前魔女の仲間だろう。この剣には毒が塗って有る

直ぐに痺れが周りお前の得意な魔法も使えなくなる。これ以上足掻けば痛みが増えるだけだ。大人しくそのまま逝け。」


オアニニス兵士の鎧を着て人族に紛れ込んで居た魔族は嬉しそうに

ニヤニヤと薄気味悪い笑いを浮かべながらそう言うと立ち上がり更にミナトへ剣を突き刺そうとした時

突然ミナトの目の前で何かに背中を突き飛ばされたかの様に倒れ

その後ろにはイズミが剣を構えて居るのが見えた。


「ミナト!・・酷い。こんな事って。直ぐ助けるから。」


イズミが倒れて居るミナトを抱き抱えタルト達が居る所へ運ぼうとするとミナトが何かを言うのが分かった。


「イズ・・に・・・ろ」


「えっ?何?」


耳をミナトの口に近づけ良く聞こうとするとミナトがある方向を指さした。


「に・・げろ」


そこには数人の魔族が此方に向けて魔法を既に放って居た。

急いで風壁を張ろうとしたが間に合わない。


「しまった!シル・」


イズミの言葉が終わらない内にその魔法はイズミとミナトを呑み込んで行った。

するとイズミとミナトの周りが一瞬光り輝いたかと思った瞬間

『ズドン!』と地響きが起きる程の爆発が今迄イズミとミナトが居た場所に起った。


それを見て居たタルトが慌てて走り寄ると既にそこは黒く焼け焦げた地面が有るだけで何も

残って居ない。

そして直ぐ隣に人の気配を感じたタルトが横を見るとそこには呆然と立ち尽くす白銀の魔女シフォンが居た。


今迄魔族と争い色んな音が響き渡って居た場所が

突然無音になったかのように静まり返った様に感じたタルトだったが

その時上の方から「ヒュン」と何か落ちて来る音が聞こえて来るのに気付き上を見ると

それがタルトの目の前の地面に突き刺さった。

『ザン』と地面に突き刺さったそれを見るといつも見て居たイズミの剣が目に入った。

しかしその剣にはイズミの物と思われる千切れた右手首だけが

離れる事無くグリップを握って居るのを見てタルトの顔が青くなっていくのが分かった。

そしてその上から今迄イズミが付けていた千切れた髪紐がひらひらと落ちて来た。

それを見たタルトは膝から崩れ落ちブルブルと震えが止まらず・・そして・・


「いやーーーーーーーー。」


その場にタルトの悲鳴が響き渡った。




現在『世界で最高の身体を手に入れたら・・』

https://ncode.syosetu.com/n0371fz/

と又もやコラボ中~。


これらは、同日更新又は前後日更新の物と同時間の物とする予定ですので

興味の有る方は、覗いて見て下さいませ。


今後とも『男の娘って何?』

宜しくお願いします。

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