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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
3章 魔族
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11 クリア・マリリス

「上手くジャグリスの方へ誘導する事が出来たな。

お陰でこちらは随分とやり易くなったわ。」


早朝現四鬼神の一人栗色の髪を肩まで伸ばした魔族の男ドゥガ・ガルシヤが

ニシアの森のとある場所で呟いていた。


彼の後ろには100名を超える魔族と同じ数のオアニニス兵が静かに

行動開始の合図を待って居た。


「良いか。狙うは元魔王の妻ミンク・シャルドと娘のカフェス・シャルドそして

ファシズの野郎の妻シャシス・マリガンスと娘のキャミアの四人。

他は殺しても構わんがこの4人は必ず確保しろ。

ファシズ達はジャグリスの方に意識が向き

ここが手薄になって居る今がチャンスだ。

必ず成功させよ。では行け!」


その合図と共に入り口を警備して居た2名の魔族をドゥガの部下がナイフを使い音も出さずに倒すと

10名程の魔族が忍び込みオアニニス兵が隠れ家らしき場所の入り口を囲み逃げ道を塞いだ。


元四鬼神の一人ファシズの第二の隠れ家へ静かにドゥガの部下達が忍び込んで

1人又一人と誰にも気づかれる事無く奥へ進んで行くが

どんなに進んで行こうが数名の警備の魔族を倒しただけで後はただ単に洞窟が続いているだけだった。


「一体どう言う事だ!本当にここが奴らの新しい隠れ家なのか?」


静かに同僚に話しかけるドゥガの部下が不安になる程部屋一つさえ何も見つからない。


「隠密行動専門のあいつ等が追跡して見付けて来たんだ。必ずここに居る。」


しかしその2人をあざ笑うかの様に何も出て来ない

そこで何処かに隠し通路が無いか調べ始めると見た目は通常の壁なのだが

数か所中が空洞らしき壁が見付かった。


「よし、ドゥガ様に報告。片っ端から調べるぞ」


それから更に10名の魔族が洞窟内に入り隠し通路らしき場所を調べ始めると

それ等の場所からドゥガの部下の悲鳴が響き渡って来た。


その悲鳴の聞えた場所へ行くとそれぞれ罠が仕掛けられ

それに嵌った部下達がその場で絶命して居た。


「クソッ!一体どうなって居る。通路が見付かるどころか何処も彼処も罠だらけじゃないか!」


洞窟内に侵入した魔族の班長らしき男が呟く間にも他の所から悲鳴が聞こえて来る。

思わず握りこぶしを作り洞窟内を殴るも拳から血が出るだけで何も起こらない。

そうして居る内にも又もや仲間の悲鳴が聞こえて来るが

しかしその悲鳴のした所からは別の音が混ざって居た。

『キン』と言う剣と剣が討ちあう音。


『何処だ!』その場所を突き止め中を覗き込むと一人の女性が剣を片手に立って居るのが見えた。

その女性はどことなく幼さの残っては居たが整った顔をしており

角は髪の間からチョコンと見える位の短い物が生え

金髪を後ろで一本に編み上げ栗色の瞳をしたその女性は

金属製の紅い模様の入った鎧に身を包んで居た。


その女性を見た瞬間その班長らしき男から血の気が引いて行くのが自分でも直ぐに分かった

『クリア・マリリス・・何故ここに・・』

その男は側に居た部下に直ぐにドゥガへクリア・マリリスが居る事を報告に行かせた。


クリア・マリリス元四鬼神唯一の女性。

その剣の腕はファシズ・マリガンスと同等又はそれを凌ぐとも言われていたその女性の前に

たった数人で立ち向かう事等自殺行に過ぎなかった。


「なっ何でお前が。・・国境沿いを警戒して居たんじゃないのか?」


「バッカじゃない。ファシズがここを空けるのに誰も残して行かない分け無いじゃない。

そんな事も気が付かないなんて本当バカね。」


「そんな・・」


「はい。そんなおバカさんの指揮官はどんな大バカなのかな?」


「うるさい!ドゥガ様が今にお前を倒してくれるわ!」


「ああ、ドゥガのバカね。可哀そうに、おバカな指揮官のお陰でこんな所で命を落とすなんてね。

じゃあ先に行ってて、後からそのバカなドゥガも送ってあげるから。」


そしてその男は逃げる間も無くその場で斬られ絶命して行った。


「さてと、そろそろ皆逃げられたかな?ファシズが帰って来ても

まだバカドゥガが居たら怒られるだろうから早く片付けないとね~。」


そう言ってカフェス達が逃げて行った方をチラッと目だけで見ると

そのまま洞窟入り口まで部下10名程を連れて歩いて行った。

洞窟入り口にはオアニニス兵が取り囲みクリア・マリリス達を逃がさまいと

じりじりと包囲を縮めて行ったがクリアは、全く別の場所を見て居た。


「え~~っと、ハイ。おバカさん一人見っけ。」


そう言うと魔力を纏わせた短剣をオアニニス兵達の後ろの方へ投げると

一人の魔族が木の上から落ちて来るのが見えた。

するとそれとほぼ同時に操られていたオアニニス兵がその場で倒れると

兵士達の後ろから一人の魔族が現れた。


「お前か~~!」


その魔族の男にクリアはにこやかに手を振り


「ヤッホ~。久し振りバカ・ドゥガ。元気してた?」


「何だその言い方は!」


「あら、可愛らしい女性に向かって態度良く無いんじゃない?」


「誰が可愛らしいだ!バカ女!」


「うわ~、バカにバカって言われた。もう許さないんだから!プンプン!」


ふざけた様な様子そのままで

ツカツカとクリアがドゥガに歩み寄ると剣をドゥガに向けて


「バカドゥガ!悪いけど貴方にはここで死んでもらうわよ。乙女を怒らせた罪は重いんだから!」


「お前が乙女ってバカか!おっし相手になってやる。かかってこい」


クリアが剣を構えると後ろに控えて居た部下に向かい


「バカドゥガは私が引き受けるから残ったバカの部下を頼むわ」


「「「了解!」」」


オアニニス兵は全て気を失い戦力にはなら無かったがそれでもドゥガの部下は

70人以上残って居る。


それをたった10人で相手にする事になったが誰もが不安な表情など見せる事無く

逆にニヤリと余裕の表情を浮かべていた。


戦いが始まるとクリアの部下の圧倒的な力にドゥガの部下は成す術無く

追い込まれて行く。


クリア自身もドゥガの剣を弄ぶかのように剣を交らわせて居たが

ドゥガが剣を引いた一瞬クリアの表情が本気モードになりその剣を振るうとドゥガの剣が折れた。


「クッ!お前遊んで居るのか!」


「ねえ、貴方の本隊って何処に居るの?貴方がここに居るって事は近くなのよね。」


「はっ?そんな事正直に答える分け無いだろうが!」


「そう、まあいいけわ。貴方を倒せば彼らは指揮官を失い本国に連絡を入れて

 支持を仰ぐ筈。そうなれば何れ分る事だしね」


「お前は~~、」


そう喚きながらクリアに突っ込み折れた剣に魔力を纏わせ

斬り付けるが楽々躱せられ逆にクリアの剣で斬りつけられて倒れた。


「全く。何でバカドゥガみたいな奴が四鬼神に選ばれたんだろうね。

ヤッパ、バクスも大バカ?」


「煩い!バクス様の悪口を言うな!」


「だって貴方みたいな弱い魔族が4鬼神なんて信じられ無いじゃん。」


「お前が異常なんだよ!」


「う~ん、ヤッパ貴方を殺すの止~めた。ファシズに渡す事にするわ。

そうすれば本当にバクスが大バカかどうか分るもんね。」


クリアがドゥガを縛り上げると間もなく今迄ドゥガの部下と戦って居た

クリアの部下達が一人も欠ける事無く戻って来ると

逃げたカフェス達を呼びに行かせた。


翌日の夜ファシズが帰って来ると現魔王軍の4鬼神の2人が縛られたまま

ファシズの隠れ家で出会う事になった。





現在『世界で最高の身体を手に入れたら・・』

https://ncode.syosetu.com/n0371fz/

と又もやコラボ中~。


これらは、同日更新又は前後日更新の物と同時間の物とする予定ですので

興味の有る方は、覗いて見て下さいませ。


今後とも『男の娘って何?』

宜しくお願いします。

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