4 フェスタと悪魔のレア
兵士達は緊張した様子でファシズと対峙して居たが白銀の魔女によって話し合いの場を設ける事が出来たが
結局物別れに終わり互い協力し合う事は出来なかった。
イズミは話し合いの終わった白銀の魔女の訪問を受けて居たが
レアと戦った後からずっと寝たままの状態が続き実体化したシルクとタルトがずっと付き添って居た。
タルトは今までずっと泣いて居たのか目を腫らし今でもちょっと油断すると涙が零れそうなのが白銀の魔女にも分かった。
「シルク、イズミは大丈夫かしら?」
「何も問題ありませんわ。今は私の力で寝ているだけなのでもう少しすれば目覚めると思います」
「そう。それなら良かったわ。所でイズミに何が有ったの?」
シルクはその質問に自分達が操られた兵士達に襲われた事。
そしてタルトが倒れた兵士に足をすくわれて倒れた隙に
その他の兵士達に何度も斬りつけられ命の危機に瀕した事
イズミが彼女の命を救ったがその怒りの為我を忘れたが如く兵士達に風の力を使って暴れまわった事等を
話した。
その話を聞いて俯きながら何かを考えている様子の白銀の魔女を見て
今迄静かにシルクと白銀の魔女の話を聞いて居たタルトが必死の思いで彼女に顔を向けた。
「白銀の魔女様、オアニニス王国は私達の事が信じられず協力出来ないと聞きましたが
魔女様は私達と一緒に戦って貰えないでしょうか?」
今迄俯いて居た白銀の魔女が緩やかな動きで顔を上げると悲しそうな
顔をタルトに向け。
「タルト・・出来れば私達もそうしたい、でも私達は冒険者で有りながら力を持ち過ぎた。
だからナリエス王国やオアニニス王国の意思を無視する事が出来ないのよ。
もしその様な事をすれば国同士の争いにも繋がる可能性も有るわ。
今ナリエスに今回の事を報告して有るけど多分返事はオアニニス王国と同じ筈。
だから・・・冒険者で有りながら自分の自由に出来ないなんておかしな物よね。」
「白銀の魔女様それじゃ私達はこれから一体どうすれば!」
白銀の魔女がタルトを見ると今にも泣きだしそうな顔がそこに有った。
その時タルト達の所へ3人の足音が近寄って来るのに気付き
そちらを見ると先程まで白銀の魔女達と話し合いをして居たファシズが誰かを連れて来るのが見えた。
そのファシズも白銀の魔女に気付き軽く片手を上げて挨拶しながら更に近づくと今迄ファシズの影に隠れていた2人の姿が確認出来た。
「フェスタ!レアどうしたの?」
白銀の魔女が驚き二人に声を掛けた。
その2人は今まで白銀の魔女と一緒に同行して居た女性とイズミと戦った少年がファシズに連れられて
来ていた。
「シフォン私達は彼らと一緒に行く事に決めたわ。例え貴女が止めても私は行く。もう決めたの。」
フェスタと呼ばれたその女性は覚悟と決めたと白銀の魔女にそう言い放つと
更に座って居た白銀の魔女に近づいて来た。
「シフォン私達はラモルの仲間だった彼らと共に戦う事にしたわ。それがラモルがしようとして出来なかった事だと思うから。許して欲しいとは言わない。でもこれだけは信じって、私は貴女に感謝して居るのよ。貴女にここまで連れて来てくれた事そしてラモルの意思を継ぐチャンスをくれた事。シフォン有難う。もしかしたら今度出会う時互いに敵同士として戦う事が有るかも知れない、でもその時幾ら貴女でも私達・・ラモルの意思を邪魔をするなら全力で戦うわ」
その時何故か嬉しそうにほほ笑んだ白銀の魔女が彼女を見つめた。
「その時はその時ね。それから感謝するのは私の方よ、フェスタ有難う。」
「えっ!どう言う事?私はてっきり反対される物だと思って居たのに。」
「本当は私も彼らと行きたかったのよね。でも立場上どうしても彼らと一緒に戦う事が出来ない
だから反対などしないわ。」
白銀の魔女は嬉しそうな顔でそう言うとフェスタを見つめた。
「シフォン本当に良いの?貴女と敵対するかも知れないのよ。」
「だから言ったじゃない。その時はその時。レア、私強いわよ覚悟なさい」
白銀の魔女の一言にファシズがそのレアと言われた少年を見るとその少年が1歩後ずさった気がした・・・。
しかしその少年の事で気に掛かる事が頭を過り
ファシズが白銀の魔女にその疑問に思った事を聞いて見た。
「所で白銀の魔女殿そのレアと言う少年は貴女のパーティメンバーではないのか?
確か部下の情報ではコリウスの森に貴女と一緒に黒髪の男が飛んで行ったと聞いたのだが
彼の事なのではないのか?
もしそうなら問題になりはしないか?」
ファシズはコリウスの森で白銀の魔女と一緒に飛んで来た黒髪の男の情報を持って来た
部下の話を思い出しながらシフォンに聞いて居た。
「コリウスの森?あっあれはミナトの事ね。レアは私のパーティメンバーじゃ無いから問題無いわ。」
「ちょっと待て!空を飛ぶ人族は別に居るのか?それじゃ飛ぶ事の出来る彼は一体何者だ!」
「あっレアは悪魔よ。」
「「「「悪魔!」」」」
その場に居た全員の声がハモった。
「悪魔!まっまさか・・・白銀の魔女殿こんな時にじょっ冗談は・・」
「あら冗談等言って無いわよ。レアは本物の契約悪魔、その契約者がフェスタよね。」
白銀の魔女が軽い感じでそう言うとファシズが何か
思い出したかの様に呟いた。
「そう言えばラモルが悪魔を召喚して契約する事が出来ると言って居たがまさか
本当だったとは。」
するとファシズがフェスタに向き直り
「フェスタそのレアが裏切る事は無いのだろうか?」
「あっこのバカは私を裏切れないから心配しなくて大丈夫よ。」
その言葉に悪魔のレアが反抗してフェスタの言葉を遮った。
「フェスタこんな所で俺の事をバカ何て言うな!折角の悪魔の威厳が台無しじゃないか。」
「あら。貴方に威厳なんかあった?」
「あった?じゃない、有るんだよ!」
「へぇ~そうなんだ~」
そう言うとフェスタが何処からともなく取り出した棍棒をチラッとレアに見せると
レアが一気に固まった。
「うっうんそうだな、ちょっと言い過ぎたかな~。」
「分かれば宜しい。」
フェスタが腕組をしながら頷くとファシズに向かい
「ねっ大丈夫でしょ。これから宜しくお願いします。」
「うっうむ、こちらこそ宜しく頼む。」
それを見て居た白銀の魔女がクスクスと笑いながらアイテムボックスから何かを出してフェスタに手渡した。
「フェスタ、これはレターリーフ相手が何処に居ても直ぐに届く手紙よこれを貴女に何枚か渡しておくわ。
これに送りたい相手の名を書いて相手を思いながらレターリーフを投げれば直ぐにその手紙が相手に届く筈よ。これを渡しておくから何か有ったら直ぐ連絡して。」
そう言って白銀の魔女は一枚のレターリーフにフェスタの名前を書き
「フェスタへ」と一言言ってレターリーフを空中へ放り投げた。
すると一瞬にしてのレターリーフが消えフェスタの手元にそのレターリーフがフッと現れた。
「凄い!シフォン、有難う。使わせてもらうわ。」
「フェスタ、今回は一個人でなく魔王国が相手何が有ってもおかしく無いわ。気を付けて」
「うん分かってる、例えシフォンと戦う事になってもラモルの意思を貫くわ」
「そうねその意気よ。でも出来ればそれは避けたいわね。ねえレア」
そう言って白銀の魔女が悪魔のレアを見ると
コクコクと首が折れるんじゃないかと思える程激しく頷くレアの姿がそこに有った。
『悪魔が恐れる程の白銀の魔女、一番怖いのは彼女かも知れないな。
絶対怒らせちゃいけない一人に居れて置かなくては』
そうファシズは心に刻んだ。
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これらは、同日更新又は前後日更新の物と同時間の物とする予定ですので
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今後とも『男の娘って何?』
宜しくお願いします。




