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【漫画連載決定】Reason for tears  作者:
past and future
41/50

41話 試される戦い


ダイキは1人目の男を倒した。そしてティナたちは更にビルへと歩いていた。


「煙幕は相変わらずだな。」


「ダイキさっきのは新しい能力か?」


「まぁそれに近いな。オーラで奴の腕を固めてやった。動けねぇようにな。」


「オーラをそんな使い方するとはたまげたもんだな。」


「ダイキもこれで守るだけの男ではないってことだ。」


「セイジその言い方はちょっと違うな。俺は元々突っ込む方が得意だ。」


「それは初耳だな。まぁしかしこれでようやくまともに戦えるというわけだ。よかったな!」


「なんだと?」


「喧嘩なら無事にここから出てからにしてもらいたい。」


「そうだったな。すまん。喧嘩をしている場合ではなかった。」


「さてどうしたものか。どこを歩いているのかも分からなくなってきた。」


「それなら大丈夫。道はこのままであっている。」


「ミナわかるのか?」


「煙幕が完全に覆われる時に方角はしっかり記憶した。」


「頼りになるな。俺はもう完全にわからなくなったぞ。」


「よしミナに道は任せよう。まだ『インフェルノ』のメンバーが近くにいるかもしれない。用心は常にしておこう。」


ティナたちはひたすらに歩いた。


そしてその瞬間


フードに身を包んだ2人の男女が上空からハヤトとセイジを襲い掛かった。


「なんだこいつらは!」


「ここから先は行かせん。死ね。」


「邪魔だどけ!」


セイジが男に攻撃を仕掛けた。


「いい動きをするな。だがこれはどうだ?!」


セイジの背中に肘打ちをした。


「くっ!そっちがその気なら容赦はせん。」


セイジは地面に手を当て爆破させた。


「何だと…?!爆発した?」


「ちっ。避けたか。だがちょっと焦げたんじゃないか?」


男は片腕を押さえていた。


「くらってやっただけだ。」


「ああ。そうかい。それならこいつはどうだ?」


セイジは拳を男に振り下ろした。


「どこを狙ってやがる!当たってないぞ!」


「それはどうかな。」


「あ?」


セイジは一歩下がった。


振り下ろした所からオーラが爆発した。


男は吹き飛んだ。


「何だ…今のは…?俺はお前の攻撃に当たってないぞ…。」


「オーラを最大でぶつける瞬間俺も痛ぇんだ。その度にダイキに借りを作っていたら借金だらけだ。だからそれを抑えるためにあえて遅らせた。これなら下手に攻撃しても追撃が当たるわけだ。」


(セイジの破壊力がこれほどまでとは。少しかすっただけでもこの威力。もし直撃でもしたら形はどうなるんだろうか…。)


「さて次は当てるぞ。」


セイジのオーラは風が起こるぐらい爆発的に放出した。


「とっておきの一発をお見舞いしてやる。いくぞ!」


『メテオブレイク!!!』


(避けなくては…しかし足がさっきの攻撃で動かん!まずい!」


セイジは顔に当たる一瞬、止めたが爆風で男は吹き飛んだ。


「しまった。やっちまったか…。」


ハヤトもまた女と戦っていた。


「いきなりなにすんだ!」


「なにってお前らが侵入してきたからこうして始末しようとしているだけだ」


「まぁそれは一理あるな。だが俺は女だからって容赦しないぞ。」


「戦いにおいて女も男もあるか。」


「カラスいけ!」


女にカラスが群れ上がった。


「なんだ?!こいつらは!」


「全部俺の仲間たちだ。さてとカラスの餌にでもしてやるか。」


「舐めやがって!」


女はハヤトに突っ込んだ。


「試してみるか。俺もお前で。」


ハヤトの体からオーラが溢れ出た。


「なに?!」


「カラスたちに俺の力を…!」


『クロウアタック!!』


放出されたオーラをカラスに植え付けた。


「ハヤトのやつにダイキと同じことをしているのか。」


「そんな使い方まで出来るのか…。」


するとカラスの速度、耐久力すべての性能が上がった。


女を取り囲むようにくちばし、爪で切り裂いた。


「や、やめろ!」


「そして俺も…カラスと同じようにお前を…切る。」


『レイブンインパクト!!』


ハヤトのオーラが体に張り巡らされ踏み込んだ。まるでカラスが獲物を狙うときのように。


女は振り払うのに必死だった。


(駄目だ。間に合わない…。やられる…。)


首ギリギリのところでナイフを止めた。


「私の負けだ…。」


女は武器を地面に落とした。


「俺の勝ちだな。ティナこれで文句ないだろ?」


「ええ。殺すためにきたわけではないからこれでいい。」


「さてとセイジの方を手伝ってやるか。」


「こっちはもう終わっている。」


「ああ。そうかよ。流石だな。俺ももっと早くにこれ思いついていればなぁ…。」


「競い合ってるわけではないんだぞ。しかし俺は殺してしまったかもしれない。」


「ううん。あいつは生きてるよ。」


男は顔中血まみれでゆっくり起き上がろうとしていた。


「うぅ…。生きてるのか…?俺は…?」


「私たちの負けだ。」


「そうか…。あんた強いな…。まさか寸止めであの威力とは…。」


「ここにいるティナとミナはそれ以上だぞ。まだ俺でよかったという所だろう。」


「完敗だな。これは。」


「これで3人か。」


「お前たちのリーダーに用事がある。ここを通してはもらえないか?」


「いいだろう。行くがいい。」


「それならもうこれ以上は戦わなくていいようだな。」


「いいや。まだこの先にも我々の仲間がいる。」


「なんだと?」


「この程度でリーダーと会えると思うな。ここまでは前座に過ぎない。ここからが本当の戦いだ。」


「なんだって構わない。私たちには時間がない。進ませてもらうよ。」


「うむ。そうだな。」


ティナたちは進んだ。


(あれが『tears』のティナか。思っていた以上に若いな。それなのにあの真っすぐな姿勢は一体…。)


「噂では大阪の幹部を倒したのもあいつという噂だ。にわかに信じれんがな。それよりあんた大丈夫?」


「あいつもとんでもない男だ。これほどの一撃はリーダーかあの小娘以来か…。」


「小娘なんて呼び方をしたら殺されるぞ。」


「そうだったな…。気を付ける。」


「煙幕がだいぶ晴れてきたようだ。さっきよりは視界がはっきり見える。」


「恐らく目的のビルに近づいていると言うことだろう。」


「というよりこれじゃないか?」


「ん?」


見上げると遠くから見たとき同じビルが目の前にあった。


「煙幕で気付かなかったが、もうここまで来ていたのか。」


「この中にいるのよね?」


「そのはずだ。」


すると無数のナイフが足元に飛んできた。


「そう簡単に中には入らせてくれるわけがないか。出てこい。」


ビルの影から女が現れた。


「招待した覚えはないはずだけど?」


「リーダーに会いにきた。通してはもらえないか?」


「わかったと言うとでも?」


「言うわけないな。」


ミナが前へ出た。


「こいつは私がやる。」


「子供と戦う趣味はないんだひっこめ。」


「その生意気な口を今から騙されてやるおばさん。」


「今…何て言った?」


「早く来なよおばさん。時間がないんだ。」


(ミナの野郎はっきりとモノを言うじゃねえか…。俺たちですらそこまで言えんぞ…。)


「このクソガキが!!」


女はミナに向かって飛び掛かった。


「全然見える。この程度なら!」


ミナは相手の攻撃をかわした。


「ちっ。素早い。だがこれならどうだ!」


腕に仕込んだナイフを飛ばしミナの頬をかすめた。


「よくもやったな…!」


ミナの体からオーラが溢れ出た。


「なんだこの禍々しいオーラは!」


「くらえ!」


ミナは女に殴りかかった。


「私のナイフの前ではそんなもの効かない!」


女が無数のナイフを取り出し、飛ばした。


「この数からは逃げられない!」


「右4本左4本上2本…」


「なに?!」


ミナは飛んでくるナイフの数を一瞬で数えた。


「すべて切り落す。」


華麗に飛んでくるナイフを弾いた。


そして上から降ってくるナイフを手に取り構えた。


「こいつは使わせてもらう。そんなこと私にだって出来る。」


ミナはナイフにオーラを込め女めがけて投げた。


「私のより早いだと!くそ!避けられない!だったら!!」


女は持っていたナイフで受け止めた。


「ぐっ…!スピードだけでなく重い…!力を注ぎ込んだだけでこれほどまでに違うのか!だが防ぎきってやったぞ!次はこっちの番だ!」


「いいえ、次も私の番だ!」


「なんだと?!」


女が前を見ると拳を構えながらミナが突っ込んできていた。


「なんて回転の速い奴だ…まぁいい!突っ込んできたときがお前の最後だ。私のこのナイフで切り刻んでやる。」


「私の前でそんなもの通用しない!」


女はミナにナイフで切りかかった。


「腕を頂く!」


ミナは反対の手で女の腕を殴った。


「ぐはぁ!腕が…!」


ナイフを落とした。


「これが私の全力の一撃だ。」


ミナの手にオーラが溢れ出た。


「わ、わかった…!もういい私の負けだ!」


「負けというのはこれを食らってから言って。」


「は?何言って…」


『エンジェリッククラッシュ!』


ミナの拳が女の顔を貫き吹き飛んだ。


「や、やったか…?」


「文句のつけようのない一撃だったな。あれは再起不能じゃないか?」


女は血まみれの顔で立ち上がった。


「ま、負けだ…。」


そして倒れた。


「まぁこんなもんかな。もう少し改善の余地はありそうだけど。」


「いや、十分だろう。おかげでようやくリーダーと会えそうだ。」


「そうだ。もう目と鼻の先だよな?」


「ああ。ようやくだ。」


-ビルの中でも動きがあった。


「お姉さん壊滅だって。」


「…。」


「お姉さん?」


「ふふふ。そうか。壊滅か。」


「げっ…始まった…。もしかして喜んでる?」


「久しぶりに骨のあるやつが来たわけだな。まだツカサは1度も戦っていないのだな?」


「そうみたいだよ。ぜーんぶ『tears』がやっちゃったって。」


「全員まとめて殺してやりたくなってきた。」


「ティナは私がやるよ?」


「まぁそれはともかくとして会ってやってもいいだろう。力は証明された。」


「おい。お前らあいつらを通せ。ここまで。」


「宜しいのですか?協定を破り滅茶苦茶している連中ですよ?」


「死にたいのか?私が連れてこいと言っているんだ。二度同じこと言わせるな。キレるぞ?」


「はっ!」


「それから打ちのめされた奴らもこちらに戻ってくるよう伝えろ。」


「承知しました。」


「もう十分キレてるじゃん。」


「何か言ったか?」


「何も。」


「外部の人間がここまで辿り着けたやつは今まで1人もいなかった。久々に血が騒ぐな。」


-ティナたちは『インフェルノ』のリーダーがいるビルの中へ入った。

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