26話 仲間たちの絆
「ヒナ道はどっちだ?!」
「ちょっと待って。ここを左!」
レンとヒナも傷つき、まともに立つことすら出来ない状態だった。
ティナとミナを絶対に死なせてはいけないという想いだけで体が勝手に動いていた。
「そこを右だよ!」
「あと少しだからなティナ。俺はティナの役にまったく立てなかった。くそっ!」
「駄目だ…。この子の息が荒くなっていってる…。早く治療しないと死んでしまう。早くしないと。」
そして出口が見えてきた。
レンとヒナは本部の外にでた。
もう周りは日が昇って明るくなっていた。
「レン! 無事だったか?!」
「ティナ!それにミナも大丈夫か?!」
戦いは終わっていた。 組織の連中は壊滅状態だった。 民兵たちは武器を捨て戦う意思を完全に失っていた。何故なら幹部が逃げたことによる敗北感を感じたからだ。
「ティナちゃん!ミナちゃん!」
ヒマリ走ってきた。
「ヒマリ!俺たちはいいからティナとミナを治してやってくれ!特にミナは相当あぶない。」
「わかった!」
ヒマリは手にオーラを纏い治癒能力を2人に送った。
ティナとミナの傷は癒えてきた。
だがミナの毒までは直せなかった。
「嘘…」
「どうしたんだ?ヒマリ。」
「毒が治せない…」
「なんだって?!おいそれじゃあ…」
「ミナちゃんこのままだと死んじゃう…。」
ティナは虚ろな状態で言った。
「え…?ミナが死ぬ…?」
「大丈夫だよティナちゃん!何か薬があれば大丈夫だから。ねぇレン薬持ってる人探してきて!」
「幹部の野郎が持っていたんだが奪い損ねた…。だから恐らくここにはもう…」
「もしかしたらこの薬で治せるかもしれん。」
そこにはセイジとダイキがいた。
「セイジ生きていたのか…?」
「ヒナ…。」
「お、お父さん!!」
「感動の再会は後だ。効く保証があるわけではないが、物は試しだ。使うかはティナが決めてくれ。」
「時間がない。使わせてもらう。」
「…わかった。ほら薬だ。」
ティナはミナの頭を膝の上に乗せ薬を飲ませた。
「ミナ治って。お願い。」
ミナは薬を飲んだ。
「ゲホッ…」
「ミナ?!」
そしてミナの息が段々と静かになっていった。
「ミナ…?」
ヒマリがミナの状態を伺った。
「とりあえず薬は効いたみたい。でも熱がまだある。早く休ませてあげないと。それにティナちゃんも相当ボロボロになってる。2人とも今は休んで。」
「よかった…。ミナは生きている…。」
「ああ。とりあえずここの本部で今日は休もう。」
「ジュリには俺から伝えよう。」
「ええ。しばらくミナと2人にさせて。」
「わかった。」
「セイジ…ダイキ…ありがとう。」
「気にするな。それじゃあ、また後でな。」
「それからセイジ。生きていてくれて本当によかった。」
「お前たちを残して死ねるもんか。あと俺からも言わせてくれ。あの時はすまなかった。ティナが俺を信じてくれたおかげでこうしてまた娘と再会できた。俺はもう『tears』の目標の為だけに戦う。もうあんな真似は二度としない。」
「うん。ありがとうセイジ。セイジも体を休めて。」
「ああ。そうさせてもらう。それじゃあまた後でな。」
「ええ。」
ミナの頭にタオルを置き、ずっと看病していた。
(あの時の私は記憶がはっきりしていた。いつもあのような状態になった時は曖昧で覚えていないこともあったけど今回の戦いはほとんど覚えている。あの時、私はあの男を追い詰めた。なのに何故あのまま倒さなかった…?勝てたはずなのに…)
(いや…違う…。そういえば五十嵐はオーラを出していたけど能力はまったく使っていなかった。それだけではない。あんなに攻撃したのにまるで効いていなかった。あのまま戦っていて私はあいつを倒すことは出来たのだろうか。去り際にはもう普通に立っていた。私の攻撃がまったく効いていなかった…?)
「…。」
(確かに私はここまできてかなり強くなったと思っていた。現にいろんな困難と強敵に打ち勝ってきた。このままいけば国のトップなんて簡単に倒せると思っていた。現実は全く違う。幹部にすら手が届いていない。レンとミナを見てもそうだ。あれだけ強い2人が一瞬でやられた。完全に舐めていた…。)
「ミナごめん。私の力不足でこんな目にあわせて。もっと強くなりたい。もっと力が欲しい…。」
私は立ち上がり、ミナの元を静かに離れた。
「あ!ティナちゃん!もうミナちゃんは大丈夫なの?」
「うん。落ち着いて眠っている。」
「よかった。レンから聞いたけど、幹部とティナちゃんは戦ってあとちょっとまで追い詰めたんだってね。」
「うん。結局は逃がしてしまったけどね。私がもっと強ければ犠牲を出さずにあいつを倒せた。」
「私思ったんだ。」
「え?」
「ティナちゃんは私が知る限り物凄く強いし普通の人だと絶対勝てないぐらい成長したと思う。でも上には上がいるってこと。どれだけ強くなってもまだまだ上がいるんだよ。私たちはトップの人間の強さも組織の強さもまだ全然わかっていない。戦ってようやくその強さがわかってるだけ。」
「戦ってようやくわかる強さか…。確かにそのとおりだね。その幹部の男も私がどれくらい戦えるのかどういう動きをするのか身をもって受けていた気がする。たぶん避けられるはずの攻撃もすべて受けていた。今思えば情けもあるとおもうけど、あの男が言っていた言葉が最も正しい。『生きて戦いに勝ってこそ本当の勝利。』あの状況でまだ戦っていたら私が死んでいたかもしれない。私はあいつに活かされたんだ。」
「そっか。やっぱり悔しいよね。」
「そりゃあ悔しいよ。死ぬほど悔しい。これだけの仲間がいれば勝てるって思い上がっていた。あいつは仲間の事を武器と呼んでいたけどそんなもの使わなくたって幹部クラスにもなると1人でも『tears』を壊滅することだって余裕なんだ。それは戦うに値しないから誰かに任せているだけ。」
「でもティナちゃんは1人で幹部の1人を追い込んだ。だからティナちゃんは値するってことじゃないの?」
「…。倒せないと意味がない。あいつは私に能力を使わなかった。それが答えだ。使うに値しないってこと。今は…まだ…?」
ティナは何か引っかかるものを感じた。
「どうしたのティナちゃん?」
「いやなんでもない。だからといって止まるわけにはいかない。確かに今はまったくあいつを仕留める策はないけどこれからの私に期待しようと思う。あいつもまた更に強くなって私の前に現れると思う。だからもっと強くなって次こそは仕留める。」
「それでこそティナちゃんだよ。私たちも、もっと強くなって足手まといにならないようにするから。だから1人で考え込まないで。約束して?」
「約束する。少し気持ちが楽になったよ。ありがとヒマリ。じゃあミナのとこに戻るね。」
「うん。ミオたちがご飯作ってるからミナちゃんが起きたら食べにおいで。みんな待ってるから。」
「わかった。じゃあ。」
ティナはミナの元へ戻った。
一方その頃
セイジとジュリが話していた。
「セイジ少しいいか?」
「ああ。」
「お前がとった選択についてはこの戦いにおいて身勝手な行動だ。仮にも仲間を売ったんだぞ。」
「…。娘が生きてると知らされたとき頭が真っ白になった。あの時の俺はこの選択以外ありえなかったんだ。だがティナのやられてる姿を見たら自分の娘がやられてるぐらいに感情が高ぶった。」
「それでお前が出した答えは娘を救い自分が犠牲になるということか。」
「そういうことだ。運がいいのか悪いのかこうして生きてるがな。」
「…私もケンタだったら同じことをしたと思う。」
「…?」
「ケンタがもし生きていて、捕まっていたら私もセイジと同じ選択をしたはずだ。だがケンタはそんなのを望むような奴ではない。あの時、最後の最後まで国に抵抗していたからな。それがなければ私は今でも国の犬として動いていただろう。国を裏切るのにはそれ相応の覚悟がいる。お前も元組織の人間ならわかっているはずだ。」
「…。そうだな。だからこそあの状況で俺は目を覚ますことが出来た。ティナがいなかったら俺はあのまま従っていただろう。」
「お前も私も似た者同士ってことだな。」
「そうかもな。」
「私はもうお前をとがめる気はない。結果的に娘も返って来て愛知を制圧できた。だからこれで良しとしよう。」
「ああ。もう二度とこんな真似はしない。約束する。」
「わかった。信じよう。」
セイジとジュリは拳と拳を重ねた。
「それからティナが戦ったやつは恐らく『五十嵐』だろう。」
「五十嵐だと…?やはりそうか。あいつは半端ではない。あれとまともにやりあったのかティナは。接近戦だけで見るなら勝てるやつはトップか幹部クラスの誰かぐらいだろう。」
「そうだな。トップ直々に期待されているほどの男だ。それでもティナのことだ。仲間に負傷を負わせたことを責めているに違いない。」
「ミナのことか。」
「ああ。あいつは仲間思いだ。仲間が傷つくと自分の心を保てなくなることがある。特にミナを傷つけてしまったことは相当精神的にきているはずだ。五十嵐は仲間を平気で武器として使い、どれだけ仲間が死のうが自分と国が優位に立つのなら、なんだってする男だ。おまけに頭もキレる。あいつは逃げたのではなくティナをいつでも殺せるやつぐらいにしか見ていなかったのだろう。」
「今のティナは奴と戦ったことによってまた迷っているはずだ。自分のやり方は正しいのか、国と戦うことなんて本当に出来るのだろうかとな。」
「私もそれを心配していた。これまでの戦いで負けずに戦ってきたのなら尚更だ。」
「相手が悪すぎたとしか言えない。それでも俺たちは国と戦うと決めたんだ。もう止まれんだろう。」
「そうだな。だがティナなら五十嵐を倒せると私は信じている。国のトップを倒せるほどの力をティナは秘めている。今はまだその時ではないというだけのことだ。」
「五十嵐は一回交えただけでそれを見抜いたということか。」
「だろうな。幹部というのは私たちが思ってる以上のやつってことだ。」
「改めて作戦を練る必要が出てきたな。」
「ああ。今はティナとミナの回復が最優先だ。」
-ティナはミナのとこへ戻り少しだけ眠りについた。
「ティナ…起きて。」
ティナは勢いよく起きた。
そこには回復したミナがいた。
「ミナ!元気になったんだね!」
「ティナがずっと看病してくれたおかげだよ。もう大丈夫だよ。」
「よかった。薬が効いたんだ。」
「私ずっと夢を見てた。」
「どんな夢?」
「ティナがあの男に殺される夢。もう限界を迎えているティナは更に能力を使って完全に動けなくなった。そしてティナはそのまま何もできずに殺されてしまった。私はそれを見ていることしかできなかった。」
「…。あの時私が更に踏み込んでいたらその夢の通りになっていたのかもしれない。だけどあの男は私を殺さずに生かした。」
「でもそのお陰で生きてまた戦うことが出来る。」
「うん。頭ではわかっているんだけどね。戦いに負けたってことは国に負けたのと変わらないって思ってしまうんだ。」
「それでも『tears』が負けたわけではない。」
「え?」
「ティナの本来の目的は何だった?」
「目的…。国のトップを倒し、私たちの『tears』で塗り替えること。」
「あの男との戦いでティナはもう気づいているはず。まだ国とまともに戦うのはきついってことを。」
「…。」
「もっと強くなればいい。みんなだって強くなろうと必死に頑張っている。私もティナも確かに強くはなったと思う。けれど相手はその更に上にいる。国のトップに立つというのは常に上に上がり続けなくてはならない。今の能力では民兵、組織のメンバーは相手に出来ても幹部クラスにはまったく歯が立たない。」
「じゃあどうすれば…?」
「それを一度みんなで話し合おう。『tears』はティナ1人で戦っているわけではない。だから、みんなの意見も大事にした方がいい。」
「そうだね。私は政府を倒すことばかり考えて前が見えなくなっていた。みんなと話し合ってこれからどうするか決める。」
「それでいい。さぁみんなのとこにいこう。随分と待たせてしまったからね。それよりお腹空いた。」
「ふふ。ミナってそんなこと言うんだね。」
「私だってお腹ぐらい空くよ。」
「そうだね。なんかミナは私と違って精神的に強いなって思って。」
「それはね。ティナが側にいてくれてるからだよ。」
「え?」
「何でもない。さぁいくよ。」
「う、うん」
(私だってミナが側にいないと無理だ。だからミナは絶対失いたくない。いなくなったら自分が壊れてしまうぐらいの存在だから。)
ティナたちはみんなの元へ行った。
「ミナ!もう歩けるのか?!」
「ええ。回復した。もう大丈夫だよ。」
「よかった。あの薬はちゃんとした解毒薬だったか。」
「ちゃんとしたって…。」
「仕方ないだろ。あの状況でもうこれしかなかったんだ。」
「セイジが持ってきてくれたんだ。」
「セイジ…?生きてたの?」
「あの時の男がまだ生きていて戦ったそうだ。その男が解毒剤を持っていたらしい。」
「そっか。それで私はいまこうして生きているんだね。」
「ミナちゃんよかった。またこうして話をすることが出来て…。」
「ヒマリ、心配かけてごめん。もう大丈夫だから。治癒してくれてありがとう。」
「そんなこと気にしないで!私にはこれぐらいしかできないから。」
「本当にいつも助かっているよ。」
ティナはその光景を微笑ましそうに見ていた。
「あ、セイジとジュリが来たぞ。」
ジュリがミナを抱きしめた。
「生きていてくれて本当によかった。」
「うん。心配かけてごめんなさい。」
「ああ。元気になって安心した。何はともあれお前たち『tears』の勝ちだ。」
「え…?でも私は幹部との戦いに負けたよ…?」
「ティナ見てわからないのか?お前はあの男に勝ったんだ。見てみろ。周りを。」
私はそう言われるまで昨日の戦場が嘘のように静かだったことを改めて気づいた。
「愛知を制圧したんだ。政府を倒す上でもっとも大事なことをやり遂げた。『フェニックス』だけでは絶対に成し遂げられなかったことをな。」
「そうだぞ。ティナ。あの男は愛知での戦いを放棄した。だから俺たちの勝ちだ。」
「言われてみればそうだ。私はあの男に勝つことだけしか考えていなかった。本来の目的を見失っていたんだ。」
「ティナの幹部に勝ちたかったという気持ちはすごくわかる。だがこれは1人で戦っているわけではない。多くの仲間が後ろにいることを忘れるな。時には退くことも大事だ。あの男のようにな。死んだら元も子もない。」
「うん。わかった。ごめん。」
「…。だが、ティナのおかげでこの戦いに勝利することが出来た。お前は我々の希望だ。だから簡単に命を投げ出すようなことはしないでくれ。」
ティナは軽く頷いた。
ミナがセイジの元へ行った。
「セイジ娘さんとまた再会できてよかったね。」
「お前たちのおかげだ。俺はもう二度とあんな真似はしない。お前たち『tears』のために命をかけて戦うことを誓う。」
「うん。それから解毒剤ありがとう。おかげでいまこうしてみんなと…ティナの側にいることができてる。」
「見つけたのはダイキだ。俺は持っていたやつを倒しただけだ。」
「それでもセイジがいなければ絶対に見つからなかったと思う。だから感謝だけはさせて。」
「わかった。だが助けるのは仲間だから当然のことだ。もう感謝はしなくていい。」
「うん。これで最後にする。」
「ああ。」
「まぁとりあえず飯にしよう。お前たちを待ってたんだからな。」
久しぶりの暖かい食事。本部にはしっかりとした食料庫があり簡易的な食事ではなく豪勢な食事を食べることが出来た。
「やっぱ美味いな。生き返る。」
「民兵の中に元コックの人間がいたので作らせた。」
「愛知の民兵はほとんど降参したの?」
「幹部が消えた後、民兵は降参した。完全に制圧したということだ。だが、神奈川は組織の圧がすごいらしくって愛知の組織はそっちに移ったらしい。もうあの辺までいけば東京は目と鼻の先だからな。」
「思ったんだが何故『フェニックス』は東京に直接、上空から攻撃しないんだ?」
「したさ。だが半端ではない地対空ミサイルによって6機も撃墜された。官邸上空を飛行したものなら10秒も持たないだろう。」
「なるほど。上空はしっかり対策されてるってわけか。」
「上空だけではない。地上も海も隙がない。あれを突破するのは限りなく不可能に近い。」
「じゃあどうやって東京に入るんだ?」
「大勢の兵士、そして国の幹部とトップに真正面から戦えるだけの力がいる。今の状況では流石に全滅するだろうな。」
「どうすればいいんだ。この先。」
「私はティナの意見も聞きたい。おそらくもう何か考えがあるんだろう?」
「…。」
「京都に一回戻ろうと思う。」
「京都というとティナの地元か。」
「なんで戻るんだ?」
「…そうか!まだ俺たちは逆を行っていない。大都市の1つ大阪もだ。」
「大都市の1つ大阪…。国の手に落ちてる県はまだまだある。制圧し仲間を集めることが出来る。東京での戦いに備えて。」
「うむ。それはいいと思う。私も愛知を制圧出来たら考えていたことだ。それでいこう。」
「うん。そして私たちはもっと強くなる必要だってある。もっと強敵と戦い、力を更に高めたい。それから京都を私は『tears』の拠点にしようと思ってる。」
「京都を拠点か。わかった。」
「それなら輸送機を使い、送り届けよう。」
「うん。ありがとう。」
「そしてティナ。私からも提案がある。」
「提案?」
「『フェニックス』は『tears』の軍隊として使ってくれ。」
「え?それって『フェニックス』は『tears』になるってことか?」
「そういうことだ。ティナ率いる『tears』の部隊だと思ってくれていい。」
「そんな…ジュリに命令だなんて…。」
「私たちはティナに託したんだ。なによりもう我々だけでは勝てる戦いではない。『tears』として戦わせてくれ。だが『フェニックス』という名はそのままだ。その名称の軍隊として使ってくれ。上空は任せろ。」
「ジュリがそう決めたなら私は何も言わない。わかった。私のため、『tears』のために忠誠を誓って。」
「はっ。命に変えても『tears』に勝利をもたらします。」
『フェニックス』全体が敬礼をした。
「それからジュリ。話し方はいつもどおりでいいから。ちょっと堅苦しいのは苦手で…。」
「そ、そうか…。わかった。じゃあ話し方はいつも通りで行こう。」
「なんかすげえことになったなトオル。」
「少し前までは普通の高校生。それが今では国を作るってんだからな。夢を見てるみたいだな。」
セイジが割り込んだ。
「だが、これが現実だ。ティナこそが希望。一回りも年が離れている俺が言うのもなんだが、十分すぎるぐらいに適任だ。新しい国を治めるのにな。」
「俺もあの幹部と対等に戦えるぐらいの力が欲しい。トップは無理でもトップにティナが辿り着けるようにするぐらいには強くなりたいぜ。」
「なれるさ。なろうとすればいい。俺も更に強くなる。」
「それでティナいつ出発する?」
「今日の夜更けに愛知を発つ。目指すは京都だ。」




