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人との繋がりを信じた旅人  作者: ペンぎんさん


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希望と居場所

担任に背中を押された夏は、響を救うため廃ホテルの最上階へと向かう。


そこで待っていたのは傷だらけの響とアカリ、そしてアカリに雇われた男だった。


夏は響を守るため男に立ち向かうが、圧倒的な力の差に追い詰められてしまう。


何度も倒され、心が折れかけたその時。


夏は自分自身と向き合う。


弱い自分も、過去の自分も否定しない。


助けたい人がいるなら立ち上がるしかない。


そう決意した夏は再び立ち上がった。


男に問いかける。


「誰かを信じたことはあるか」


男は人を駒だと言い放つ。


しかし夏には支えてくれる人たちがいた。


響。


先生。


そして今まで関わってきた全ての人たち。


皆に支えられてきたからこそ今の自分がある。


その想いを力に変え、男と対峙する。


限界寸前まで追い込まれたその時、駆けつけた担任たちが現れる。


男は担任に任され、夏はアカリと向き合う。


アカリは今の夏を否定し続ける。


しかし夏は静かに語る。


今の自分を作ったのは響だけではない。


アカリも含め、自分に関わった全ての人たちが今の夏という人間を作ってくれたのだと。


その言葉を受け入れられないまま、アカリは警察の混乱に乗じて姿を消した。


事件後、夏は肋骨と腕を骨折していたことが判明し、二週間の入院生活を送ることになる。


そして一か月後――。


帰ってきた夏を待っていたのは、笑顔で迎えてくれる仲間たちだった。


「ただいま」


「お帰り」


そうして夏は、自分の帰る場所へ戻ってきた。


第15話 終

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