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5日 その周辺に

 川や。

 うん、川やな。

 だったら何やねん。

 とか、一人で会話しつつ、レイちゃんは川の下流の方に居まーす。特に意味は無い。

 ただ、静かやと思ってたその河原がやたら騒がしかったり。何々、何の騒ぎ。花火大会? こっから良く見える感じ? 人が集まってる方行ったら良い? あ、シューって言ってる。あ、花火が川の向こうに飛んでった! あ、パン言うて弾けた! ……あ、花火は花火でもそっち? 打ち上げちゃうのね。ヒュー、ドォンの奴と違うのね。

 え、だったら何なんこの集団。何しに来たん? 花火? あ、でも、花火に火ぃつけた人もう片付け始めてるしな……。

「あっちの方行こー」

 橋の下? なにするん。うちもついて行こ。

 ……あぁそうや、それよりも気になってるんやけどな、なんでこの数十人の集団、二手に分かれてんの? 川のあっちとこっちで。川の途中には渡る用の石置いてあるけど、何もわかれること無いやん。何や寂しいやん。

「写真撮ろー」

「ここで⁉」

 ……ホンマに何の集団。あれか、暗いところで写真を撮る集団? わけわからんな、うちも思たで。

「あっ、ねぇねぇ、顔の下からライトで照らそ! ケンくんそこ立ってー」

「よっしゃ、俺ライトやってやろーじゃん?」

「あんますごくないね」

 うん。ただのスタッフさんやな。っていうか、むしろいらん役やんな。自分で顔照らせるよな。

 ……河原から堤防の上上がる階段にはほかにもいっぱい座ったり立ったりして会話してたりするし。ほんま何なんや。

「なぁキーヴァ」

「ん?」

「うわ何か居たッ⁉」

 あ、呆れた目ぇされた。いやだって、何か隣に居るの今気付いてんもん。おかしいな、なんで話かけたんやろ。というか、話かけることできたんやろ。

「あ、あんさぁ、この人ら何してるんやろ」

「……打ち上げ」

「え、何を?」

「仕事とか、行事が終わった後でやる奴」

「何それ」

「お疲れ様でしたーって言って乾杯とかする奴」

「自分もよぅ分かってないんちゃうん」

「何のためにするのかは知らない」

 ……うちよかは知ってる、ってことはよくわかった。

「でも乾杯とかしてへんでこの人ら」

「さっき焼肉屋で見た」

「マジでか」

 ってか、自分焼肉屋に何しに行ってん。別に食いに行かんでも生肉食うてるやんか自分。

「え、北斗七星出てる? どれ?」

「あれ」

「どれ」

「あれ!」

「どれ⁉」

「小学校で習ったじゃん」

「覚えてないし!」

「威張れないし!」

 おー、今日は晴れてたな。よかったなぁ、もし雨やったら自分らここ居れへんかったろ。ん? そん時は何すんの?

「なーな、キーヴァ」

「ん」

「どこ行くん?」

「山の方」

「何しに?」

「手伝い」

「何の?」

「しつこい!」

 怒られた。あ、ちょ、待って! うちも行く――って速い。あの子走るの速すぎ。見えへん。

 ……んー、うち、どしよかなぁ。

 …………楽しそやなぁ。いっそ化けて出たろかいな。

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