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21日 まぁ、奴は敵なんだと。

「宿題終わんねー」

「へー、ばっかじゃねぇの」

「お前今、全国の学生敵に回した」

「はーい、今俺の敵に回った人手ー上げて」

『はーい』

 六分の三やな。

「うわー結構居たー」

 散歩しててん。トーカの高校の前まで来てん。……何か久々に見たなぁこの人等。トーカの部活仲間の人達。そっか、もう夏休みラストスパートか。夏休みの宿題とか、アレやん、あの、その、アレやん。やるなら最後の一日やん……。

「え、ちょ待ってください、先輩らもう終わってるんですか?」

「大体?」

「多分終わるー」

 すごいな自分等。

「大丈夫! 私全然終わってないよ!」

 髪の毛もずくみたいな子、それでこそ学生や! ハイタッチしよ、ハイタッチ。無理?

「やべぇええ、先輩もう終わるって……」

「あれ、ちょと、私は⁉ 私も先輩よ⁉」

 このもずく少女名前なんやったっけ……あれ? この、宿題終わんね少年の名前も何やったっけ。『やっさいもっさい』やってたって事は覚えてんねん。後輩Aやねん。……何やったっけ。

「あ、大丈夫っす、もずくさんは――」

「もずくって言うなぁ!」

 いや、髪の毛もずくやもん。だってもずくなんやもん。

「ねー、ハヅキ遅くない?」

 トーカの言葉で話の腰折れた。ハヅキってどの子やったっけ。ハヅキ、葉、あ、笹の少女! どんな顔やったっけ……

「ですねぇ。ちょっと見てきます」

 学生の敵……えっと、トーカの後輩K? が自転車で校門を通ってチャリ置き場の方に。いてらー。

「あ、じゃー俺も行こ」

 続いてAも、校門前のちょっと坂になってるところを上って中に。

「くっ、んっ、何であんなに早く上れるの~」

 もずくはチャリの重さでむしろ坂を下って車道の方へってアカンアカンアカン! 危ないて! 体力ないってレベルちゃうぞ。あ、足付けたら止まった。

「あ、お帰りー。ハヅキどうしてたん?」

「チャリの鍵失くした」

 おっと。キツ。それで後輩Aがチャリ運んできたんか。お疲れ。

「あ、ハヅキが乗ってるのアカリのか」

「うん」

 そうや、後輩Aの名前アカリやん。

「……じゃー頑張って、アカリ。アミ、帰ろうかー」

「おー、頑張ってね」

 もずくちゃんはアミか。ツバキと一緒に、隣街の方へ帰って行った。

「じゃ、帰ろか」

「まじすか。俺コレ持ってく感じっすか」

「俺が持とうか」

「あ、頼むわー」

「ありがとケイシー」

 ケイシか! 後輩Kケイシか。よっしゃ、全員思い出せた! で、チャリでないもう一人の男の子誰や。……キリとかなんかそんな感じのヤツ。たしか。よし、これで全員や。

 うわ、ケイシ、肩にチャリ担いだ! すげぇ! 何かの装備っぽい。今言った事は気にせんといて。昨日のお邪魔した家でそんな感じのアニメやっててん。気にせんといて。

「大丈夫? 重く無い?」

「大丈夫ですよ」

 ケイシのチャリにはハヅキが乗って……サドル高。

「サドル高っ!」

 サドルが籠の真ん中くらいまであるやん! 前傾姿勢にならな乗れへんやん。

「アカリのチャリの後に乗ったら余計高く感じる」

「はっ! 俺短足っすから」

 拗ねた……。

「いやだって、アカリのチャリ乗ったら『ひっく!』ってなるもん」

「……うちアカリのチャリ足付かなかった……」

 身長や、身長差や、ただの。

「あ、ハヅキさん宿題終わってます?」

「しゅーくーだーいー? はっ、そんなものはなぁ、今終わってる奴の方がおかしいんだよ!」

 落ち着けハヅキ、自分女やろ。口調男なってるで。……あ、学ラン着てるうちの言う事ちゃうか。

「だってよーケイシー」

「あん? 別に俺も終わって無いぞ」

 終わってへんのかい!

「もうちょっとってトコ」

 な……っ⁉

『なんだと……⁉』

 ハヅキ、アカリ、顔おかしい。顔の開ける所全部開いてる。目とか口とか鼻とか。

 ……あれ、うちも?

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