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4日 南無南無。

 幽霊居るー。めっちゃ居るー。水場やからって、いや、水場やからって‼

 という反応をした昨日の私。日付超えたであろう今もちょっと入るには居れなくて木の陰から様子をのぞき見中。いや、だってみんなめっちゃ語らってはんねんもん。めっちゃ楽しそうやねんもん。ちょっとあの中に飛び込む勇気は無いです。小心者です。ごめんなさいね。

 あー、鱗の男の子見てみたかったな。上流来たら会えると思ってたのに、居らんかったからな。水浴び終わったんやな。残念。ちなみに、鱗の魚はいっぱい居たわ。うん。サワガニも居た。夏やね。夏休みやね。サワガニ食うな、チーニル。いつから居たんや。コラ、ミヤビに蝉食わすな。コガネムシ食わすな。ほんで、その二匹どこ行ったんや。

「レイちゃ? おーい、レイちゃ?」

 誰が冷茶やねん。『ん』無いだけでえらい違う意味になってまうぞ。

「何?」

「何時まで僕らここに居るの?」

「うちの諦めつくまでや」

「えぇー。何それ。って言うか研究どうなったの?」

「終わった」

「何時の間に⁉」

 いや、だって、本当に水場に幽霊は集まるんか、っていう事知りたかってんもん。もう結果出たやん。めっちゃ集まってたやん。

「……僕の事はいきなり殴ったくせに」

「アレはびっくりしたからや。しゃーない。不可抗力」

「もー……ん。ん? ね、ねぇ、レーちゃ」

「あ?」

「鉄の臭いしない?」

「はぁ? ここ山ん中やで? すぐそこで水湧いてんねんで? なんで鉄の塊が転がってんねんな」

「……ああ、レーちゃは馬鹿なんだね。痛。すいませんっした」

 全然痛がってへんやったやんお前。

「だから、つまりさ……血の臭いしない? って言いたかったんだよ」

「お前鼻えぇなぁ」

「まあね」

「その着ぐるみどうなってんねん」

「鼻にチューブ挿して外の空気据えるようにしてるの。臭いの無理。ホント無理」

「ごめんな、変な声とか思って」

「…………うん」

「で、何の話やった?」

「やっぱバ……あ、何も言ってないよ」

 まだ何もしてへんがな。何言うたお前。オイ。

「血の臭い、しない?」

「いや別に」

「んー? 僕見てくるね」

「おう、いてら」

「……怖いんだけどなぁ。言えないよなぁ」

 聞こえてるで。着いてったらんけど。

「……ところでさ、さっきからそこで俺たち見てる奴が居るんだけど、皆気付いてる?」

「ふぁっ⁉」

 ば、バレてた⁉ うわー、うちコレ変人扱いされる奴やん。違いますストーカーじゃないんです。あの、皆してこっち見ないでくださいお願いします。何で変な奴見る目じゃ無くて警戒心で光る眼なんですかめちゃ怖いっすよ、知ってた? 誰か鏡貸して。あの人たちどんな目してるか見せてあげたいねん。

「お前、幽霊か?」

「ゆ、幽霊ですよ?」

「こっちサイド?」

「は? え、サイド……?」

 何言うてはんのこの人等。

「ぎゃぁあああああああああああ‼」

 何やねんあの鹿ッ‼ 何があってん!

「レ、レ、レーちゃ! ねぇねぇねぇ闇の中で目が光る動物で、目がレーちゃの鼻位の高さにある動物って何⁉」

 あ、鹿の頭もげて……もとい、脱げてる。前見れへんからか。なんで今まで着ぐるみ着たまま居ってん。

「何それ」

「あっちに居た! 鹿食べてた‼ 僕も食われる⁉ 食われるの⁉」

「だぁほ、お前鹿ちゃうやろが」

 ……あれ、さっきまで居た幽霊の皆様方居らんこなってる。……え、何、そんなヤバいの?

「なぁ鹿。逃げよか」

「あぅうううう、うんっ」

 だから、怖いの無理やねんて。きゃぁあああああ‼

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