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20日 かみさまについて。

「なぁなぁ爺ちゃん」

「んー?」

「爺ちゃんってさぁ、妖怪なん? 幽霊なん?」

「なんだ突然」

「やー、ちょっと気になってん」

「神の爺ちゃん、とか何とか言ってただろう?」

「っていうか、神って何なん。何するん」

「そうだなぁ……」

 芋育てたり、小さい妖怪育てたり、お菓子買いに行ったりか? いやいや……

「やっぱ願い叶えたりするん」

 今回はみぞれのかき氷。ちょっとシロップかけすぎちゃうか? とか思いながらもぐもぐ。いや、しゃりしゃり。

「他人の願いを叶えるほど余裕は無いよ」

「え。……マジ?」

「マジだ」

「ほんなら爺ちゃん何してんのん。ホンマにニートやん」

 ……あ、言い返さへんのな。

「ってかさ、爺ちゃん」

「なんだ?」

「爺ちゃんってさ、願い誰に叶えてもらうん」

「は?」

「いや、爺ちゃんさ、神様やから願い叶える側やん?」

「聞くだけ聞くが」

 叶えろや。

「でもさー、爺ちゃんの願い叶えてもらえへんって、不公平ちゃう?」

「はは……」

 ……爺ちゃん。なんで目ぇ逸らしたん。

「ってかさ、それ以前に爺ちゃんの願いって何? あるのん? もっと甘いモン食べたいとか?」

「レイ坊、お前と一緒にするな」

「はぁっ⁉ うちの願い事そんな子供っぽないし! 世界一周旅行やしぃー!」

「……大差なかろう」

 そうか? だいぶ違うで? かかる金が相当違うで。

「で、結局何なん」

「短冊に書いただろう」

「燃やしてもたわ」

 あれ? 笹ってアレ燃やすもんやったっけ。とりあえずな、まぁ、なんか、その、つまり、なんか……燃やしたら願い事叶う的な物って、あったやん! あったよな? あれやん。煙に乗って、織姫彦星のところ届けー! ってことやん。演技良さそうやん。そういうことにしといて。

「ほんじゃ、言わんのやったらあるってことやんな! で、叶ったん? 織姫彦星パワー強かった?」

「ああ……今現在は、叶っているよ」

「マジでか! うち全然叶ってへんねんけど」

「夢は自分で叶えるものだろう?」

「……うわー、それ神様の口から聞きたないわー」

 っていうか、爺ちゃんは自分で夢叶えるために頑張ったって言うんか。全然想像できひんねんけど。だって、あれやで? 白髪の長髪、真っ白着物に真っ白袴、真っ白羽織やで。その辺のんびりお散歩してるような容貌やろ。……いや、服装はともかくとしてやな……。

「海外旅行行くってどうしたらいいんやろ……」

「前に居たところからここに来ることはできたんじゃないか」

「せやねん! なのに、今コウチ家から離れたらびゅーんって引き戻されるねん!」

「……ふむ」

 お、何や? 何か原因の心当たりあるんか?

 爺ちゃんがふわーっとその辺眺めてる間に、うちはマリーちゃんに二杯目のかき氷をもらって、それ食べて、ってしてた。砂糖水砂糖水。元気に育ちよ、お芋さん。

「レイ坊」

「おー。長かったな」

「今度は長い菓子を買ってこようと思うが」

「ちょっと待て! え、、今何考えてたん⁉」

「次に買いに行く菓子についてだが」

 うち何のために待っててん!

「なんだか知らんが、焦るなよ。時間なら今はまだたくさんあるだろう」

 ……なんでもないです。なんでもないんです。

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