表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
30/163

3日 あだ名は番長

 それは、とある中学校での出来事。

 というか、町の中学校での出来事。

 ってか、カエの学校での出来事。

 ただいまレイちゃんは中学校に居りまーす、あれ、うちレポーター? 違うからなー。

 今は中学校お昼休み。そこらでお弁当広げたり、購買でパン買って来たのをむさぼったりしてる生徒がいっぱい。あと、ゲームとかしてるのもちょいちょい。お前等何しとん。うちも混ぜろし。

「えっ⁉ アイマイミーマインって何⁉」

「え?」

「I、my、me、mine」

「だからそれ何⁉」

 何か、和やかな雰囲気の中で切羽詰ってる奴が居る。

「Iが『私は』でー」

「やさしっ! 教えてくれるの?」

「止めた」

「あぁあああごめんカエ様! カエたん! カエ! カエこの野郎ぉ!」

「なんでだんだん乱暴なってくん⁉」

「わ、出た関西弁」

 ……カエの友達かい。テンション高いなお友達。めっちゃ笑うやん。ほんで、周りの人は何も反応せぇへんのな。慣れてるんやな。

「で、続きは?」

「え、何の?」

「アイマイミーマイ教えてくれるんじゃないの⁉」

「Iが『私は』で」

「それさっき聞いた」

「myが『私の』で」

「ふんふん」

「meが『私に』で」

「ん、ん」

「mineが『私のもの』だったと思う」

『思う』かい。アンタ英語苦手やろ! いや、うちも今知ったようなもんやけど。そこは突っ込まんといて。

「全部『私』じゃんか‼」

「うん。そだよ」

「Iとか四つも要らないじゃん! Iだけでいいじゃん‼」

 せやせや‼ もっと言うたれ‼ ややこしすんの反対!

「いや、意味違うんだって」

「っていうか、もう日本語が全世界共通語でいいじゃん!」

「日本語難しいよ?」

「知らないよ‼」

 そやそや、我ら良ければ全てよし、や! どやぁ‼ 

「レイくん……? 何、荒ぶってるの?」 

「おぉ、リノ! なぁ英語とかいらんよな!」

「まあ、もう外国人と関わることは無いだろうし……ね」

「お、おぉ……そやった」

 結構さくっと言われたな。

「いやでも、もしトーカとか誰かが外国行く事なったら着いて行きたいし! そん時周りが何言ってんのか分からんかったらメッチャ虚しいし! やっぱ日本語が全世界共通になればいいと思います!」

「……そう。無理じゃない?」

 結構さくっと否定されたぁあああ‼ 酷ない⁉ めっちゃあっさりやったで⁉ 味噌の無い味噌汁並やったで⁉ ……わけわからんな、この例え。あさりの味噌汁で。いや、そう言う事でも無くて。独りコントやめい。

「ふぅ」

「落ち着いた?」

「おん。ごめんな」

「ううん。見てて愉快だったから」

 うち何してたん⁉

 いや、聞かんとこ。黒歴史になって終わりや。

「ほんで、どしたん?」

「散歩してたら、黒いのが居たから」

 く、『黒いの』か……。学ランの上も着てるせいやな。見てて暑そうやわ、我ながら。でも別に暑くないねんな。ダイ爺とか、冬でもタンクトップやろ、きっと。リノは年中長袖シャツの制服か? 中間やな。

「レイくんこそ。どうしてここに?」

「いつも通り、漂ってただけやでー。学校の昼休みって賑やかよな」

「そうね。うるさいくらい……」

「嫌いなん?」

「別に。嫌いではない、かな」

 と、言ったリノの頭をすり抜けて、うちの目の前で座っていたカエの頭に上靴がスパァン!

「痛っ⁉」

「……やっぱり、嫌いかも?」

 おい。簡単やな。

「誰⁉」

「うぉやべっ、チビゴリラに当たった!」

「誰がチビゴリラだ‼」

 いや、チビは合うてるやろ。ゴリラは無いけど。

 おぉ、カエが男子を追いかけはじめた。男子は散り散りに逃げ出……情けなっ‼ 小さい女子相手に、情けなっ‼

 あ、男子が一人捕まった、殴られた。中々強いぞアレ。

「いってぇ‼」

 ちょ、男子涙目やって。やめといたれよ。もっとやれ! いや、何も言うてへんよ?

『チヒロォオオオ‼』

 叫ぶくせに助けには行かんのやな。アーメン、チヒロくんとか言う人。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ